青魚を食べて頭が良くなるはウソ
この説は青魚に多い不飽和脂肪酸の一種DHA(ドコサヘキサエン酸)が脳に含まれている脂肪酸の主成分である、というところから生まれたようだ。しかし、DHAは脳を形成する一つの成分にすぎず、頭の良さとは結びつかない。つまりDHA配合の食品を食べても、まったくの無意味というわけ。また、「魚をよく食べるエスキモーは脳血栓が少ないので、魚の脂は脳の血管を詰まりにくくする」といった説もあるが、これも確証が得られない。そもそもエスキモーは世界的に見てもとても短命な民族で、以前は30代で亡くなる人も多かったといわれている。要は脳血栓になるような年齢に達する前に死んでしまうのである。魚を食べるのはいいことだが、それでIQが上がったり血栓が予防できるわけではないのであしからず。

緑茶も飲み過ぎれば毒になる!?
「がん予防」「悪玉コレステロールの改善」「脱メタボ」……健康番組でよく取り上げられる代表格といえば緑茶である。健康パワーの高いカテキンが含まれるからだが、カテキン以外の成分をお忘れではないだろうか。それは「カフェイン」だ。カフェインは適量なら頭がさえ、リラックス効果もあるが、実はれっきとした有害物質。アメリカではカフェインの錠剤を使って自殺する人もいるぐらいである。飲み過ぎは、明らかに体に悪いのだ。
緑茶はもともと薬として日本に伝わってきたため、いまでもお茶を飲むことを毒を盛ることと同じく「一服」という。毒と薬は紙一重である。緑茶もほどほどが薬になるということだ。

「体によい」と信じている食品で、病気にならないよう気をつけて! 

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