カレーの定番付け合せである福神漬は明治19年、東京・上野の『酒悦』が売り出しました。材料に7種の野菜を使ったこと、店の近くに七福神のひとつ、弁天様があったことからの命名だと言われています。
これが全国に普及するきっかけは日清戦争でした。保存がきいて旨いと、軍が福神漬を軍用食に採用。故郷に帰還した兵士たちが、その味を周囲に伝えたのです。

ただし、カレーの付け合せとして定着するのは、もう少し後。昭和に入ってからです。初めてカレーに福神漬を添えたのは、日本郵船ヨーロッパ路線の食堂でした。
来日したチャップリンが帰りの船中で、カレーライスと福神漬の組み合わせをいたく気に入り、昼食には毎日、これを食べていたというエピソードも残っています。

当時の福神漬は、今と違って高級品のイメージがあったようです。福神漬が添えられたのは一等船室の食堂だけ。二等船室のカレーの付け合せは別のものでした。二等船室のカレーに添えられたものは?

(1)タクアン
(2)梅干し
(3)紅ショウガ


答え :(1)

出題:浜川卓也

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