サッカー日本女子代表、『なでしこJAPAN』が連覇をかけて挑む、「FIFA女子ワールドカップカナダ2015」が7日、開幕した。なでしこは日本時間の9日午前11時に、初戦のスイス戦を迎える。

前回のドイツ大会では、米国との決勝で延長戦終了直前に澤穂希(さわほまれ)(36)のゴールで追いつき、PK戦の末、世界一に輝いた。では、今回の期待値はどうか?
スポーツ紙記者は言う。
「正直、かなり厳しいです。実力はドイツ、米国、フランス、ブラジルに次ぐ、5番手というところ。前回を超えるミラクルがないと、優勝は難しいでしょうね」

また、なでしこJAPANを長年取材するスポーツライターの上野直彦氏も、「ファイナリストもあるけど、ベスト8敗退もありうる」と語り、続けて、
「あくまでグループリーグを首位突破するという仮定での話ですが、おそらくベスト8で当たるのはブラジル。ブラジルは来年のリオ五輪での優勝に向け、"500日合宿"なるものを敢行しています。チームワークは抜群ですね」

そんなブラジルを倒すことができても、先に待つのは前述のドイツ、米国、フランスといった格上。連覇は容易なことではない。

だが、それを可能にするのが、世界最高のサッカー選手"メッシ級"とも言われる、なでしこ3人娘。
1人目は、世界初となるW杯6大会連続出場の"レジェンド"MF澤穂希。W杯直前まで代表を離れており、36歳という年齢から、衰えが指摘されるが、
「キャプテン宮間あやが、"澤さんがいるといないとでチームは大きく変わる"と話していました。何気ないひと言でチームをまとめる力、そして対戦相手に対する威圧感は、まだまだ健在ですよ」(前出の上野氏)

2人目は、前回大会でシンデレラガールとなったMF川澄奈穂美(29)だ。彼女は昨年、海を渡って世界屈指のリーグ、アメリカ女子サッカーのシアトルレインFCに所属していたが、
「川澄は半年間しかいませんでしたが、ベスト11に選ばれています。最近は不調もささやかれますが、彼女は本番にめっぽう強いタイプ。大一番に合わせてくると思います」(上野氏)

そして最後は、「世界でも1~2を争うレベル」(同)と言われる、エースのFW大儀見優季(おおぎみゆうき)(27)だ。
「彼女がつねづね口にしている目標は"Jリーガーになること"。大儀見は、もはや女子サッカーの枠には収まらない選手なんです。先日、男子代表のハリルホジッチ監督が、なでしこを激励に訪れた際、彼女は"男子代表に選んでくれるのかなあ"と言っていました。でも、それくらい意識が高いんですよ」(同)

3人が大爆発したとき、なでしこのW杯連覇の可能性が見えてくるだろう!

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