元阪神の守護神が日本球界に復帰する。テキサス・レンジャーズを退団した藤川球児(34)のことだ。

だが、元メジャーリーガーの意外な復帰先に、ファンのみならず、球界関係者も驚いているという。
「NPBではなく、独立リーグ・四国アイランドリーグの高知ファイティングドッグスですからね。いくら高知が藤川の地元だとはいえ、アイランドリーグの選手の月給は10万円程度。普通はありえませんよ」(スポーツ紙ベテラン記者)

阪神で220セーブを積み重ねた藤川が海を渡ったのは、2012年オフのこと。2年総額950万ドル(+出来高)の好条件で、シカゴ・カブスに入団するや、翌年4月の開幕戦で早くも初セーブをマーク。だが、5月に右腕の痛みで離脱するや、暗雲が垂れ込める。
「結局、トミー・ジョン手術を受けましたが、全盛期の剛速球は戻らなかった。昨年オフ、ダルビッシュのいるレンジャーズにFAで移るも、成績は2試合で防御率16.20。メジャー契約を解除されたことで、退団を決意したようです」(メジャー担当記者)

藤川は阪神時代、最多セーブ投手および最優秀中継ぎ投手のタイトルを、それぞれ2回ずつ獲得。右肘の故障があったとはいえ、今でも一定の価値があることは誰もが認めるところ。
「実は、複数のNPB球団からオファーは出ていたんです。特に古巣・阪神は2年で2億円の好条件を提示した。実は、現在の阪神は勝利の方程式ができていない。クローザーの呉昇桓は固定ですが、その前の福原や松田ら救援陣が不安定。藤川を獲れば、セットアッパーも任せられますからね」(阪神担当記者)

ではなぜ、復帰先に独立リーグを選んだのか?
「藤川の本音は"松坂にはなりたくない"です。高額年俸で迎え入れられれば、周囲の期待も大きくなる。それに応えようと無理を重ね、再び故障の憂き目に遭った松坂の苦境を知っていますからね」(同記者)

また、藤川と阪神の間には"密約"があるという。
「まず、独立リーグで日本の野球に体を慣らす。後半戦が始まるあたりで、改めて阪神が藤川にオファーを出すといった、球団も藤川も得をするプランです。藤川からすれば、地元・高知のため、泥にまみれて投げれば、広島の黒田のように男気イメージを定着させられるし、独立リーグの観客動員にも貢献できる。阪神としても、藤川がどの程度やれるか見定めつつ、救援陣の強力補強が可能です」(前出のベテラン記者)

まずは、お手並み拝見?

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