ちょっとフラフラしてきた♪

――黒のレザージャケット姿もカッコよく、セクシーでした。

釈 オーダーメイドだったんですけど、アクションがハード過ぎて、撮影が終わる頃には、お腹周りがブカブカになるくらいだったんです。

――自然と減量したんですね。

釈 そうじゃなくて、マッチョになっていたんですよね。特に肩周りとお腹周りは筋肉がすごく付いて、どこかのトレーニングジムのCMじゃないかっていうくらい(笑)。セクシーさからはほど遠いって感じになってしまったんです。

――でも、白のタンクトップ姿でのトレーニング・シーンは、すごくセクシーでしたよ!

釈 え~そうですか?

――男性目線で申し訳ないですけど、前屈みになったときの胸元とか……。

釈 ハハハハハ(笑)。あのシーンは完全アドリブだったんです。監督からも「普段トレーニングされている感じでいいですから」って言われて。

――普段といえば、お酒のほうはどうですか? 1年前に登場された「美女トーク」では、"お酒大好き!"と言ってましたが。

釈 それが、最近は自分でもビックリするくらい弱くなったんですよ! 以前は一升瓶とか飲んでも平気だったんですけどね。

――何かあったんですか?

釈 もちろん、父のこともあったし、飲まなかった時期も長かったんですけど。体質改善したのかな? ビールジョッキ1杯ぐらいで"あ~、ちょっとフラフラしてきたぁ~♪"って感覚に目覚めちゃったんですよね。そのうち、缶チューハイ1本でも酔っちゃうようになるかも(笑)。

――わおっ! それはなんとも艶っぽいというか、カワイイ感じが想像できますね。

釈 お酒の代わりじゃないですけど、最近は、休みがあれば山登りに行くし、朝活もしますし。

――さすが、『実践!にっぽん百名山』の司会を担当されてる"山ガール"ですね。ところで、朝活とは何ですか?

釈 5年間住んでいた所から引っ越したときに、カーテンのない生活を何週間か送っていたら、朝日が眩しくて自然と起きるようになったんですよ。それで、このまま起きていようって思って、犬の散歩やランニングするようになって。一日がすごく長く使えるようになったし、気持ちもどんどん前向きになってきましたね。

――以前、ブログで〈無理しない、自然体でいたい〉って綴っていましたが、どこか、つながるところがありますね。

釈 20代の頃は外見もどこかホワホワした感じだったんですけど、最近はそういうのに疲れちゃって(笑)。どう見えるかじゃなくて、どうありたいかということを大切にしたいと考えるようになってきたんです。周りから"もう、干物女と化しているね"って言われても"それでいいんです!"って思うようにしているんです。

――恋愛も、そんな釈さんをわかってくれる人が?

釈 そうですね。

――以前、バラエティ番組で、"理想のプロポーズ"としてSMAPさんの『らいおんハート』を挙げていましたが……。

釈 歌詞が大好きなんですよ。"君を守る"って言葉に弱いんですよね~。

――確かに、いい言葉ですけど、何か特別な理由があるんでしょうか?

釈 "守る"ってことに対して、すごく敏感に反応してしまうんです。特に30歳を超えて古武道をやったりして、外見はもちろん、内面もどんどん逞しくなってきて、最近は男性に依存もしなくなってきてしまっているんですけど(笑)。

――ふむふむ。

釈 でも、今回の『KIRI』もそうですが、女性として生まれてきたから、どこかで、やっぱり弱い部分があって……。そんな私をひっくるめて"頑張ってる意味、俺はわかっているよ"って、後ろからグッと抱きしめてくれる……そんな大きな愛で包み込んでくれるものに憧れるんです。


プライベートでは週2日は何もしない日を作ることを心掛けているという釈さん。生活にメリハリを付けることで、心身のバランスを上手く取れるとか。大切な人の死を乗り越え、さらなる躍進を続ける釈さんに、本誌は心からエールをお送りします!


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