好調狙い馬予想 薮中泰人
馬体良しワンアンドオンリー決め手勝負ならば勝機あり!


ゴールドシップの中間気配は文句なしにいい。ゲート再審査を一発でクリア。乗り込み量も蹄の不安で立ち上がりが遅れた天皇賞・春よりも進んでいる。

レース2週前には横山典で坂路追い。身のこなしが柔らかく、気合を入れればスッと反応できそうな手応え。直前の本追い切りも横山典の予定で、まずは万全に近い形でレースに臨めそうだ。ただし、今年は前2年より芝の傷みが少なく、瞬発力勝負になるケースも考えられる。同一GⅠ3連覇の落とし穴があり○まで。

◎はワンアンドオンリーだ。昨秋は神戸新聞杯を勝った後、GⅠ3戦は結果が出なかった。秋の出発レースがきつい競馬になったことが影響していた可能性がある。今年はドバイの1戦のみと、フレッシュな状態だし、帰厩後の馬体がやけにいい。橋口師も「体に厚みがあって、たくましさが出てきた。元気もいい」と話すほどだ。

レース2週前時点で坂路時計を6本マーク。攻め込んでいるし、動きにも活気がある。久々にいい状態でレースを使えそうだ。鞍上M・デムーロで劇的に変わるなら今回だ。

3番手の▲には角居厩舎の牝馬トリオの中からラキシスを選択する。前走の大阪杯でキズナ相手に完勝。牝馬では珍しく5歳の今年はなお成長している。前走で10キロ増えた馬体はさらに厚みを加え、カイ食いが細く、ひ弱な体をしていた以前のイメージがまるでない。先行、差しと自在な脚色。ルメールマジックにも期待をかけたい。

カレンミロティックが4番手の★。昨年の2着馬で、地力強化が目立つ近況。前走の天皇賞・春でも、あわやのシーンを作った。今年も先行馬が少ない組み合わせ。前残りに注意したい。
池江コンビのトーセンスターダム、ラブリーデイにもマークは必要だ。特にトーセンは直線にかける競馬だと怖さが増す。あと、立て直したヌーヴォレコルトも押さえたい。


(日刊ゲンダイ大阪記者)

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