2018年に開催されるロシアW杯の出場権をかけたアジア地区2次予選が、6月16日から始まる。
「全8試合を戦って、1位なら最終予選へ進出でき、2位でも成績次第で先に進めます」(スポーツ紙記者)
その重要な初戦であるシンガポール戦に向けて、強化目的で組まれたのが11日のイラク戦。
「直近では今年1月のアジアカップで対戦し、本田圭佑の1点を守り、やっと勝てた相手です」(同記者)

イラクにとっても予選前の重要な実戦だったが、
「蓋を開けてみれば、4-0で日本の圧勝。エース本田圭佑もしっかりとゴールを決め、守備陣もスムーズな連携で相手の攻撃を封殺。完璧と言える内容でしたね」(同)
これでハリルジャパンになってから、国際Aマッチは3戦3勝と絶好調なのだ。

しかし――。日本サッカー協会の関係者は、「これから噴出する問題を乗り切れるか、非常に不安」と嘆息する。
「代表の主力選手の数人が、所属チームから近々、戦力外放出されそうなんです。移籍となれば、チーム探しに加え、ポジション競争や生活環境の変化など、時間も体力も大きく消費。数か月間は代表に専念できない可能性があるんです」
事実、香川真司がメガクラブ・マンチェスターUに所属していた際は、「彼の立場を考慮し、招集を断念したことがある」(同関係者)のだ。
W杯予選は来年3月まで続く長丁場だけに、ここにきての"主力首切り問題"は致命的な問題になる。

実は、その香川自身も移籍が有力視される一人。
「ドルトムントは香川を重用してきた監督が今季で退団。それに伴い、シーズンを通して不振に終わった香川は放出されるともっぱら」(専門誌記者)
さらに、本田も、
「エースナンバーでもスタメンすら確保できず、昨季低迷したACミランの戦犯扱いされている」(同記者)

不動の左SB長友佑都も「地元紙の来期予想布陣に名前がなく、すでにインテルでは放出されたも同然の扱い」(同)
一方、すでにスタンダール・リエージュからの退団を公表したのが、守護神・川島永嗣。昨年10月からほぼ試合に出ておらず、試合勘がないまま、現在、移籍先を探している状況だ。
万全の態勢で挑んだ前回の予選でも、勝率5割でやっと2位に滑り込んだ日本代表。"主力首切り問題"を乗り越えられるか?

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