幕末を語るとき、欠かせない人物の一人が勝海舟でしょう。西郷隆盛と会談し、江戸無血開城への道を拓いた幕臣で、維新後は新政府に出仕。海軍卿、参議、枢密院顧問などを歴任しています。イメージ的には、凛とした大人物です。

しかしプライベートでは、だらしない部分もありました。たとえば、女グセの悪さです。
勝は23歳のとき、深川芸者だった2つ年上の民子と結婚しています。その頃の勝は無名の貧乏旗本。毎日の食費にも事欠く状態でしたが、民子は献身的に夫を支え、4人の子どもを産んでいます。

ところが、出世して生活に余裕が出てくると、勝の中で浮気のムシがモゾモゾし始めます。あちこちに妾を作って子どもを産ませ、ついには手を付けた女を自宅に呼び寄せて妻妾同居と、やりたい放題。民子は自分の子と妾の子、合わせて9人の子どもの面倒を見ることになります。
結局、勝は死ぬまで好き勝手に生きました。民子はそんな夫に文句も言わず、尽くしていますが、最後の最後に本音を漏らしています。

さて、民子が亡くなる直前に言った言葉とは?



答え :「勝と同じ墓には入りたくない」

出題:浜川卓也

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