すでに覚書が交わされている

神宮地区といえば、都内でも屈指の人気タウン。ここに70メートル級の高層ビルや高級マンションが建てば、一部の土地デベロッパーが巨額の金を手に入れることになるのは想像に難くない。
「実際に、新しいスタジアムを建設したのち、周辺の神宮外苑地区を再開発する計画が浮上しています」(国土交通省関係者)

すでに新競技場を管理運営することになるJSCや、総合商社などによる覚書が交わされているというのだ。
「当然、土地デベロッパーたちが、この件に関して森会長に相談していないわけがない」(同関係者)

かくのごとく、ドロドロ利権が暗い影を落とす東京五輪。問題は山積だが、まずは大幅な設計変更で予算を切り詰めるしかなさそうだ。具体的な策を、森山氏が提案してくれた。
「取り壊された旧国立競技場は、機能美を追求したシンプルな建物でした。建設された50年前と比べ、現在、さまざまな面で建築技術は進歩しています。新素材を使い、最新技術を使って復元工事するのもいいですね。設計図が残っていますから、コストもかなり削減できるはずです」

山積する問題――このままじゃ東京五輪が危うい!

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