中ロの"蜜月時代"が始まる

出る杭は打たれる――危機感を持った中国が、急接近する国がある。プーチン大統領率いるロシアだ。
「ロシアは現在、ウクライナ問題で国際社会から孤立しています。ただ中国だけはロシアに表立って意見していない。これを恩義に感じたのか、ロシアと中国の蜜月時代が始まろうとしているんです」(前出の記者)

両者が急接近したのが、5月にモスクワで行われたロシア軍の軍事パレード。
プーチン大統領の呼びかけに応え式典に出席したのは、習近平主席くらいだった。
現地でパレードを取材した前出の菊池氏が言う。
「パレードでロシアは新型戦車『アルマータ』をお披露目しましたが、砲塔の完全無人化に成功しています。ロシア軍の底力を改めて痛感しましたよ」

すでにロシアは、高性能地対空ミサイル・システム「S-400」を中国に提供することを約束している。
「中国側は、新型戦車やスホイの新型戦闘機の技術供与も打診しているといわれています。ただ、両国は中ソ論争の過去を見れば分かるように、本来は犬猿の仲。"はぐれ者同士"が一時的にくっついているだけで、いつ関係が冷え込むか分かりません」(外務省関係者)
日中に米露、豪州に東南アジアも巻き込んだ軍事的緊張。これらの中心に中国がいることが、お分かりいただけただろう。

最後に"究極の兵器"の話を。砲弾を火薬を用いずに電磁誘導で加速させて打ち出す「レールガン」が、実用間近だというのだ。
「米軍はすでにその一部を公開しています。マッハ7超飛翔し射程は200キロオーバー。火薬を用いないため砲身が熱せられず、連射が可能。しかも砲弾の単価が激安ときています。これが実用化されれば軍事革命が起きますよ!」(神浦氏)

国力の低下が指摘されるが、「米軍=最強」の地位は、いささかも揺るいでいないようだ。

世界主要国ガチンコ軍事力一覧

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