好調狙い馬予想 薮中泰人
再展開有利のコーリンベリー


GⅢ重賞のプロキオンSが日曜・中京のメイン。7Fダートの舞台に今年も好メンバーがそろう。

昨年の勝ち馬ベストウォーリア、クビ差で続いたキョウワダッフィーに、今年2月、同じ7Fダート重賞の根岸Sを制したエアハリファ、同2着のワイドバッハ。さらに地方交流重賞のかきつばた記念を勝ったコーリンベリー、休み明けのオープン特別勝ちのレッドアルヴィスに古豪ドリームバレンチノも出走を予定している。

そんな中、4歳牝馬のコーリンベリーを◎指名したい。昨年は3歳馬の身で果敢に挑戦したが、出遅れからハナを切ったものの、さすがに、この形だと古馬相手には通じず9着に敗れた。
しかし、この経験をバネにこの1年でぐんと強くなった。馬体重が20キロ以上も増え、体に力感が出てきたし、オープン特別を2つ勝ち、前走のJpnⅢで初重賞制覇。脚質面でも、2走前のコーラルSでは好位から差す芸当まで見せた。

前走のかきつばた記念は本来の逃げ戦法で後続を完封し、メンバー的に今回もハナに立てる組み合わせ。基本的には先行有利な中京ダートだから、展開面のアドバンテージは大きい。レースへの準備もできている。

6月24日の2週前追い切りではCWコースで7Fからの長め追い。
97秒5-3F39秒5を馬なりでマークした。これで息が作れたし、あとはレース週に坂路で、ある程度の時計が出ればOKだ。

ライバルの一番手はエアハリファ。傷腫れでフェブラリーSを回避したが、休み明けでもきっちり仕上がるタイプである。現に6月14日の坂路初時計から乗り込みはすこぶる順調。レース2週前時点で3本の速い時計を出している。千八からマイル、7Fへと徐々に距離を詰めて前走の根岸Sで重賞初制覇。決め手にも磨きがかかっている。

昨年の勝ち馬、ベストウォーリアも当然マークがいるが、4歳の伸び盛りレッドアルヴィスにも注意がいる。前走の欅Sは、好位から直線で持ったまま抜け出す楽勝劇。これで7Fダートは2戦2勝。出走可能なら厚い印は必要だ。

同じ日曜日、福島では七夕賞が行われる。関西からも数多く出走するが、注目しているのはレコンダイト。姉にオークス馬のサンテミリオンがいるハーツクライ産駒だが、年齢を重ねて成長してきた。今年はオープン入り後も連続2着で、前走はGⅡ目黒記念。Mデムーロが完全に手の内に入れており、「前走は距離が長かった」と2000メートルへの距離短縮を歓迎する。


(日刊ゲンダイ大阪記者)

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