データ予想 須田鷹雄
叩いて買い頃クランモンタナ


伝統のハンデ戦、七夕賞。一時期はハンデ戦らしく前走条件戦組の活躍が目立ったが、08年のミヤビランベリを最後に同組は馬券に絡んでおらず、そもそも出走自体も減っている。
競走馬の引退や故障が減ったため、オープンに定住している馬がハンデGⅢを目指してくることが多くなったのではないかと推測される。

前走オープン特別組~前走GⅠ組で見ると、好成績なのは前走もGⅢに出走していた馬。勝率、複勝率、単複回収率のいずれを取ってもGⅢ組が突出している。前走もGⅢに出走ていたということは、前走も内容が良かったか、ハンデが軽くなったか、プラスに働くコース替わりがあったか、といった理由がありそうなもの。

しかし実際にデータを復習してみると、「こういうパターンが良い」と整理できるようなものは見つからない。もともとGⅢに出走し続けているような馬は、勝ったり負けたりの間柄なのだろう。

唯一、前走もハンデGⅢだったというケースは、前走にもある程度の内容を求めたい。
前走が別定GⅢの場合、メンバーレベルが微妙にハンデGⅢより高いこともあり、着順にはこだわらないでいい。ただ、さすがに良いところなしの惨敗では困るし、福島コース実績など、何か一つくらいは強調材料が欲しいところだ。

重い印は鳴尾記念組に打ちたい。ただ、別定重賞組は前走の着順どおりに買うのでは意味がない。ここはあえて順番を入れ替えて、◎クランモンタナ、○トウケイヘイローとする。
クランモンタナは54キロで新潟記念を2着していて、現在の持ちハンデは55キロ。ここは★グランデッツァが57.5キロ、トウケイヘイローがそれ以上を背負うことが予想され、重賞連対歴のある馬としてはハンデに恵まれる。

本来なら前走の時点でもう少し走ってもよかったのだが、この馬は明らかな叩き良化型。ここが買い頃だ。トウケイヘイローはローカル重賞巧者だし、本来はG1で勝負してもいい馬。今回は58キロ以上のハンデがつくが、それを覆す可能性はある。問題はハンデより同型の存在で、メイショウナルトなどとうまく折り合えるかどうか。

▲には別な組からマイネルディーン。前走の着順は悪いが、着差は0.3秒。福島へのコース替わりはプラスに働く。先行馬に厳しい流れになれば、この馬の差しも届く。

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