球団間に"密約"が存在する!?

推測の域を出ないが、漏れ伝わる裏契約の内容は、
「最短で日本で5シーズンを消化した2017年秋にポスティングを行う」
というものだという。こうした情報をメジャー関係者も入手しているようで、各球団の極東スカウト担当者はデビュー以来、大谷の動向を注視しているという。

大リーグ研究家の福島良一氏が解説する。
「大谷は現時点においても、メジャーのトップクラスと遜色ない実力を持っています。加えて若さと将来性を考えると、田中将大がヤンキースと交わした7年総額1億7550万ドル(約160億円=レートは当時のもの)を上回る2億ドルを超える契約が成立してもまったく不思議ではありません」

これまでメジャー球団が投手と交わした最高額の契約は、クレイトン・カーショーがドジャースとの間に交わした7年の契約延長で2億1500万ドル(約223億6000万円)。ちなみに、メジャー選手の史上最高契約金額は、ジアンカルロ・スタントン外野手がマーリンズとの間に交わした13年総額3億2500万ドル(約373億7500万円)というものだ。

実力的にカーショーと遜色がないと評価されている大谷は、
「複数年で総額300億円クラスの契約を結んでも、少しも不思議ではありません」(福島氏)。

では、どの球団が大谷を獲得するのだろうか。2億ドルもの金額をポーンと出せるのは、いわゆる「金満球団」に限られてくる。実際、大谷獲得競争に名前が挙がるのは、ヤンキース、レッドソックス、ドジャースといった資金力が豊富な球団。
「中でも有力視されているのがヤンキースです。松井、黒田、田中など近年のヤンキースは日本人選手を積極的に獲得し、貴重な戦力としています。田中獲得を実現したキャッシュマンGMが、"日本の至宝"大谷に触手を伸ばすのは当然でしょう」(前出のデスク)

ところが、本誌は意外なチームの名前もキャッチしたのだ。カリフォルニア州サンディエゴに本拠を構えるパドレスである。
「日ハムは来春の1次キャンプ(2月1日~中旬)を業務提携を結ぶパドレスのキャンプ地(アリゾナ州ピオリア・スポーツコンプレックス)で行うんです」(前出のベテラン記者)

沖縄・名護のキャンプ施設の老朽化が、その理由とされているが、
「大谷に"メジャーに行くならパドレス"と説得するためです。球団間には密約ができているようで、パドレスの地元のスポーツ紙などは"大谷パドレス入り"を報じています」(同記者)

前出の福島氏が言う。
「ナ・リーグのパドレスならDH制度がありませんから、大谷は打力も生かせます。彼にぴったりの移籍先かもしれませんね」

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