照ノ富士、逸ノ城、遠藤、勢…七月場所「ポスト白鵬」の注目力士の画像
照ノ富士、逸ノ城、遠藤、勢…七月場所「ポスト白鵬」の注目力士の画像

12日から幕を開けた大相撲七月場所。五月場所では白鵬(30=宮城野)が3年ぶりに4敗するなど大混戦だった。
「今のところ一番強いのは白鵬だが、どこまで踏んばれるか。若い力士もどんどん強くなっていますから」
と、今場所の波乱を予感するのは相撲評論家の三宅充氏。"ポスト白鵬"となりそうな注目力士について、こう語った。

「次世代の大横綱候補といえば、五月場所で白鵬を押さえ優勝した、新大関の照ノ富士(23=伊勢ヶ濱)。足腰が柔らかくて大きいし、筋力がちゃんとある。懐が深く、負けにくい相撲が取れるところは、白鵬や大鵬に似ています」

7日に行われた田子ノ浦部屋への出稽古では、同部屋の稀勢の里に4勝1敗。
「稀勢の里も"かなりの粘り腰。強くなっている"と照ノ富士を警戒していました」(スポーツ紙記者)

先輩大関も認める成長の秘訣は稽古にあるという。
「伊勢ヶ濱親方は今どき珍しく、稽古が相当厳しい。さらに同部屋には、日馬富士や宝富士、誉富士、安美錦と手強い兄弟子がいっぱいで、他の部屋に出向かずとも稽古量は十分。だから、この部屋の力士はみんな強いんです」(前出の三宅氏)

次に名前が挙がったのは、こちらも五月場所で白鵬を破った逸(いち)ノ城(22=湊)だ。
「大きな体格といい、素質は十分ですが、問題は稽古不足。今の部屋だと相手がいない。体を絞って筋力をつければ、さらに強くなるでしょう」(三宅氏)

また、日本人力士の名を挙げたのは、元力士の落語家、三遊亭歌武蔵師匠。
「注目は宝富士(28)、勢(いきおい)(28=伊勢ノ海)、佐田の海(28=境川)。体型は皆小ぶりだが、相撲はうまい。あと必要なのは腕力。パワーとテクニックとスピードのうち2つが揃えば、三役、大関も難しくありません」

アイドルの山根千佳さんは、相撲好き女子"スー女(ジョ)"を代表して、これに同意。
「"たーたん"の愛称で人気の宝富士は左四つの化け物と言われているので、それが上位にどこまで通用するのか楽しみです。佐田の海の、とっさに出る足技は上位の力士も警戒していると思います」

一方、前出の歌武蔵師匠は注目力士の遠藤(24=追手風)について心配する。
「3月に左膝の半月板を損傷しましたが、五月場所に無理して出たのが良くなかった。相撲協会も、じっくり治す時間を与えるべきでしたね」

十両から名前が挙がったのは阿炎(あび)(21=錣山)だ。
「体重も軽いし細いのにもかかわらず十両で相撲を取れているのはすごい。センスの塊です。長い手足を武器に、得意の突っ張りを磨いて、師匠の錣山親方みたいな相撲を目指してほしいです」(前出の山根さん)

角界の新スター誕生に期待したい!

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