金正恩“ご乱心”の裏で…米韓が推し進める「北朝鮮幹部の大量囲い込み」の画像
金正恩“ご乱心”の裏で…米韓が推し進める「北朝鮮幹部の大量囲い込み」の画像

「非道」が横行する北朝鮮で、"邪智暴虐の王"金正恩第1書記が、以前にも増して横暴ぶりに拍車をかけている。在ソウル記者が実態を話す。
「罪なき人を、その家族と一緒に処刑してしまう事例が相次いでいるんです。それも、わざわざ群衆を強制的に集めて、そのわずか2~3メートル先で殺害するという残虐ぶり。"観客"の前方には血しぶきや、ちぎれた肉片が飛んできたりと、恐怖の光景が広がる中、処刑後の遺体に石を投げることまで強制されるんです」

地獄絵図とは、まさにこのこと。しかも、"金正恩の権勢と怖さを知らしめるため"という身勝手極まりない理由のために行われるという。さらに、殺害方法も年々苛烈を極めており、
「基本的には銃殺が多い、というだけでも十分に残酷なんですが、最近は戦車や戦闘機を爆破させるための砲弾で撃ち殺すことも。金正恩の"髪の毛一本残すな"との命令によるもので、幹部だけで年間30人ペースで処刑され、一般市民を含めると100~200人が犠牲になっています」(同記者)

しかし、"恐怖政治"の目論見どおりには行かず、国外逃亡する幹部が激増しているという。外務省詰め記者がこう囁(ささや)く。
「正恩氏は、一昨年末に自分の叔父にあたる北朝鮮ナンバー2の張成沢氏を粛清し、今年5月には軍部トップの玄永哲氏まで処刑したことから、"狂ってしまったんじゃないか"との声も上がってます。そのため、ここ数か月は過去に例がないほど脱北者が増えているそうです」

しかも、「身の安全を保障されたはずの、金一族の裏金管理担当者が、数億円相当の大金を持って姿を消した」(同記者)というから、やはり穏やかではない。

若き独裁者のご乱心――。
それを利用して、こうした幹部を亡命先として大量に受け入れ、ベールに包まれた独裁国家の機密情報を収集しているのが、アメリカと韓国だという。

米韓は、密入国先で外貨を稼ぐ担当者や産業関係を取り仕切る「第2経済委員会」の高級幹部を保護。彼らから、北朝鮮の経済実態について情報を得たうえ、
「最近になって、国家情報を扱う国家安全保衛部や朝鮮人民軍の高級幹部の受け入れにも成功し、戦力や核ミサイルの詳細についても分析を進めているといわれています」(同)

文字通り、裸の王様となりつつある金正恩。他国に抵抗することはもちろん、内部統制を図るのも不可能な状況と言っていいだろう。

「金正恩政権は3年以内に自滅する」
脱北幹部の一人は米メディアに対し、こう発言したが、崩壊は予想よりもっと早いかもしれない。

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