~ボートレースとの出逢い~天福舟太郎の酒と涙とボートの日々



素性は追々触れるとして…(笑)

ある設備屋の社長と戸田に行ったことから ボート人生が幕を開けた。
「旨い煮込みがある店に連れて行くぞ!」
そう言って車に30分ほど揺られ
広々とした駐車場に車を止めた。
「ここからは歩きだ」
ん、屋台なのか? 

緩い上り坂を歩いているうちに
何やら軽いエンジン音が聞こえ数m歩いた眼下に現れた巨大なプール
ありゃ?

右手には観客席が目に入る。

こりゃボートレース場だ~
と、状況を把握した。

入場口の手前に専門紙を売るお姉様が3人。

その社長は迷わず「研究」とだけ言って
予め用意していた小銭を置き
流れるように入場口へ

階段を上り、2階の中程の扉をトントンと叩き、中へ
私も迷いなく、扉の中へ吸い込まれた。

そこは記者席らしく
水面を一望できるガラスの前に座っていた中年男性に社長が挨拶している。

その中年男性こそ、「チビ安」の愛称でファンに親しまれた元競艇選手、金子安雄さんだった。
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