野球への取り組みがリアルな形で結果に出ます。それにも関わらず、高校球児の約8割は「もう少し、真面目に取り組んでおけば良かった」と後悔するのです。これは、武相に限った話ではありません。

後悔先に立たず。自分の託せなかった夢を子どもにぶつけている親は多いと思います。それはそれで否定しませんが、僕は若干、感じます。

それは、プレーは親でなく子どもがしている、というところ。果たして、その子どもは日々の大切さをどれだけ知っているのでしょうか。

高校生は大げさでなく、一日も無駄にできないし、してはいけません。高校1年にとって、3年生は厳しくて、面倒な先輩でしょう。ただ、その先輩のプレーをしっかり目に焼き付ける事が1年生に求められる。

ここ一番で力を発揮できる先輩は普段、どういった練習をしているのか? その逆に要所で力を出せない先輩は? それを意識して観戦すれば、自ずと普段の生活態度が形成できるハズです。

自分の夢を子どもに託す親は、そこまで子どもを指導しているでしょうか?  僕が違和感を抱くのは、親が自身の反省をしっかりしているのかが疑問だからです。

なかには、天才肌でいい加減な事をしてもしっかり結果を残す選手もいます。この選手は、稀の中の稀。99.9%の選手は努力なくしては栄光を掴めません。

今年もプロ注目の選手が生まれていますし、夏の甲子園でも生まれることでしょう。ぜひ、そういった一流選手の表情やプレーを観てください。ムダがありませんから。

やっぱり「野球が一番!」ですよね。


パンチ佐藤(ぱんち・さとう)プロフィール

1964年12月3日生まれ
亜細亜大学から熊谷組を経て、オリックスにドラフト1位で入団。プロ野球時代、トレードマークのパンチパーマと独特な発言で人気者に。引退後はタレントとしても活躍し、2015年シーズンからBCリーグ『武蔵ヒートベアーズ』の宣伝本部長に就任した。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2
  3. 3