「松坂は8:2で活躍は無理」

張本氏もイチローと浅からぬ因縁がある。
09年、日本記録の3085安打をイチローに日米通算安打数で抜かれたときは『サンデーモーニング』の企画で、シアトルのセーフコフィールドを訪れ、大記録達成の瞬間を見届けている。
「ハリさんは、イチローに自分のサイン入りバットをプレゼントし、よくやったと祝福してました」(同記者)

プレゼントする側が逆のような気もするが、その後に残したコメントがまた、ハリさん節全開。
「イチローが、たとえ日米通算4000本安打を記録しても、日本記録を保持しているのは私です。メジャーは試合数が日本より多いので、イチローの日米通算安打数は参考記録にしかなりません」

12年、ヤンキースに移籍したイチローが8番、9番か、ベンチを温める機会が増えたときには、バッサリと言い切った。
「もう辞めてもらいたい。こんな使い方をされてたんじゃ(安打数の)記録も達成できないでしょ。お金もしこたま残ってるだろうし、辞めてもらいたいね」
と、"ハリさん流エール"を送っている。言葉は激しいが、2人の選手を見る目は確かだ。

今春、張本氏はソフトバンクの松坂大輔のキャンプを見て、こう評した。
「別人ですね。ヒジが下がりすぎているし、腕の振りが小さい。8:2で活躍は難しいと思うね」
復帰すらままならない、松坂の現在の姿を予見していたようだ。

一方、野村氏の最近のお気に入りは西武の2年目、森友哉でベタ褒め。
「とにかくスイングのスピードが速い。ボンボン振り回さなけりゃ、いずれ三冠王を取れますよ」

ノムさんの予言通りの大活躍を見せているが、森の茶髪を確認した途端、「こりゃダメだ。応援するの、やめたわ」と、手のひら返ししたのも野村流。
「ノムさんはよく"髪の乱れは心の乱れ"というんですが、茶髪やヒゲ、サングラスをしている選手が大嫌い」(スポーツ紙デスク)

ヘタな試合よりエキサイティングなノムさん、ハリさんの毒舌だが、7月13日には、DeNA・ヤクルト戦中継の副音声で解説を担当していた野村氏が突然、張本氏に牙を剥くハプニングが発生。

「朝の番組でいろいろ言ってるけど、彼に選手を批判する資格はないですよ。張本はバッティングだけしか興味がない。守備はいないも同然。おまえ、人のこと言えるのか? とテレビに向かって文句言ってるよ」

突然、張本氏に突きつけた"喝!"。この直接対決は、5歳年上の野村氏の年の功に軍配か……。
「球界広しといえども、ハリさんに、あれだけズケズケ物が言えるのはノムさんだけですよ」(江本氏)

球界御意見番の舌戦は、ヘタな試合より面白い!!

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