ゲリラ豪雨がヤバい!?日本全国「大雨で水没する街」ハザードMAPの画像
ゲリラ豪雨がヤバい!?日本全国「大雨で水没する街」ハザードMAPの画像

この列島のどこにでも起こりうる雨がもたらす最悪の事態。その警戒箇所を本誌が暴き出す!

梅雨も明けて、ついに夏が到来。熱中症対策や猛暑日情報など暑さばかりに気が向きがちだが、昨今の夏で気をつけなければいけないのは、むしろ雨なのだ。
「ここ数年、各地で大雨や巨大台風が相次いでいることで、"雨量100ミリ以下なら大丈夫" "台風なんて問題ない"などと、ズレた意識が一般的にできてしまっているようです。しかし実際には、都市部の排水機能は1時間に50ミリ程度。それを上回ると水が溢れて地下施設が水没したり、河川が決壊する恐れがあるなど、命に関わるリスクが高まるんです」(防災ジャーナリスト)

たしかに、「1時間に100ミリのゲリラ豪雨」とは、ひと夏に何度も聞いたような感覚になり、"異常な天候"という認識は薄れているかもしれない。
「本当は1時間の雨量が30~50ミリの段階で、かなり危険。市街地では道路が川のようになり、山崩れ、崖崩れはいつ発生してもおかしくありませんから、避難の準備が必要です。1時間に10ミリ~20ミリの雨でさえも、降り続くことで、崖崩れなどの災害を引き起こしますから、もう少し雨への危険意識を高めるべきです」(前同)

ゲリラ豪雨には明確な定義が存在しないのだが、「一般的には1時間で50ミリ以上の雨が局地的に降る雨のこと」(同)だという。
次の2つのグラフは、気象庁がまとめたゲリラ豪雨の発生回数をまとめたものなのだが、全国に1000ある観測地点での1時間雨量50ミリの大雨は、2014年で237回。同80ミリ以上というさらに激しいゲリラ豪雨も、16回発生しているのだ。



「しかも、ゲリラ豪雨の発生回数は明らかに増加傾向にありますから、誰もがその意識を持つ必要があります」(同)
こうした大雨によって水没する過程もさまざま。単純に、降ってきた雨の量が多すぎる場合もあれば、河川が決壊して洪水を引き起すこともある。

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