谷垣が最後の大勝負に出る!

永田町動乱の予兆を前に、"喧嘩ができないお公家集団"宏池会の貴公子こと谷垣禎一幹事長も、たまらず勃起(ヤル気十分=永田町隠語)した。
「(前述の)石破氏同様、表面上は安倍従順の姿勢を崩していませんが、最近では政局の所々で安倍政治に対して難色を示し始めています」(ベテラン政治記者)

たとえば、安倍"親衛隊"議員たちの"マスコミ弾圧発言"(6月25日、自民党若手議員による憲法改正を推進する勉強会『文化芸術懇話会』席上)が露見した際には、安倍首相周辺からの"処分は穏便に"の圧力を無視。"温厚・谷垣"の仮面をかなぐり捨て、大ナタを振るったのだ。
「先の国会会期延長の判断時、首相周辺から上がった"延長は短期に"の声も無視。党幹事長として大幅延長を決断しました」(前同)

安倍首相の「谷垣さんも、死んだふりしてるけど、そうでもないんだな」との困惑のつぶやきを誘ったという。
「その彼が反安倍に踏み切る判断材料としているのが、8月15日前後に予定されている"戦後70年の安倍談話"の内容です」(同)

もし、それが中国の反日感情に再度火をつける内容なら、永田町きっての親中派とされる谷垣氏のこと、反安倍に立ち上がるのは必至だという。前出の浅川氏が言う。
「現在、谷垣氏は70歳。もし、この9月の総裁選を見送れば、党の年齢制限規定により、今後の出馬の芽は完全に摘み取られてしまいます。その意味でも、来る総裁選は彼にとってラストチャンスです」

政治家として一世一代、最後の大勝負到来だという。
そんな彼らと同様、ここにきて、さらにソワソワしているのが"政界一のクセ者"二階俊博総務会長だ。
「永田町守旧派のボスであり、同時にバリバリの親中、親韓派である彼は、中国や韓国など近隣諸国を大事にしながら経済交流を深め、相互発展していこうという信念の持ち主です」(リベラル派の自民党中堅議員)

この二階氏には政治家として譲れない一線がある。
「外交問題です。対中、対韓で、安倍首相がこれ以上のタカ派路線を続けるようなら、二階氏もブチ切れ、反安倍の狼煙を挙げるでしょう」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3