まずは液晶画面の大きさに驚きます。そして釘が少なく、プラスチック製の部分が多いのが特徴です。このような構造はプロのテクニックを持ってしても、他人に差を付ける打ち方が難しい。

逆に言えばアドバンテージが少ない分、一般客には有利であるとも言えますので、その点はオススメできます。ただしイマイチ回らないようなら早めの見切りがいいでしょう。導入店も多いので、積極的な店移動が勝機となる可能性もあります。

演出面はとにかくカッコイイの一語に尽きます。ド派手に動いて光るので、常に目が離せません。何十年とパチンコを打っていても新作ルパンの斬新さには驚かされます。どこまでが予告でどこからがリーチなのか、少し打ったくらいではちょっとわかりにくいのですが、むしろそういう細かい部分は気にせんほうが楽しく打てると思います。演出構成も奥が深いので、打ち込みがいがありそうです。

パチンコ台としてもルパンシリーズとしても究極の完成度になっているのですが、個人的にひとつだけ気になる点があります。それは『爆発的に売れすぎた』ことです。ホールの大小を問わず相当な台数が導入されています。いきなり1パチコーナーに大量導入しているホールも多数。客側にとってはいろいろ選べますし、いつどこの店に行っても打てるという点ではありがたい。

しかし、それだけに飽きられやすい可能性もあります。例えるなら数年前に大流行した「食べるラー油ブーム」がそれです。一度火が付いて品切れ状態が続くほど人気が加速していきますが、市場への大量供給が始まるとブームは急速に衰えていきます。人気と品薄感は絶妙に連動しているのです。

パチンコも同じで「地域最速導入」「最多導入台数」にこだわっているホールは飽きられやすいリスクを承知で導入しています。導入初日から利益確保や転売を視野に入れている場合が多く、“勝ちやすさ”につながらないことも多いのです。

その反面、ふだんは最新機種の入れ替えを頻繁に行わないホールに、ルパンのような注目機種が導入された場合は要注目です。強豪ホールと同じスタートラインに立てるチャンスはめったにないので、かなり気合いを入れてくる可能性があります。このような傾向はルパンに限らず大人気シリーズ機種ならではの逆転現象とも言えます。

近所のホールにどのくらいの台数がどのくらいの軒数で導入されているか、そこから勝利へのカギを読み解くことができるかも知れませんよ!


(C)モンキー・パンチ/TMS・NTV




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