ストレスの解消にはスイーツと一緒にアレを摂るのが効果的だった!の画像
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ストレス、ストレスと簡単に使うが、そもそもストレスとはなにか? ストレス研究は内分泌物質=ホルモンの研究から始まった。当時、病気の原因はすべて病原菌であると言われていたが、オーストリアの生理学者ハンス・セリエは病原菌以外にもホルモンの分泌異常が病気を引き起こすという仮説を立てた。細菌感染の可能性がないのに衰弱し、微熱や食欲不振など病変を表している患者が多数いたが、その理由が分からなかったためだ。

この時期、マウスから膵臓を取り除くと糖尿病になることから、膵臓がインシュリンを分泌することがわかったり、闘争状態に入ると副腎皮質からアドレナリンが分泌されることを日本人が発見するなどホルモンに注目が集まっていた。ハンス・セリエは身体の衰弱を引き起こすホルモンを探そうとしたが見つからず、外部からの刺激で身体の恒常性が失われた状態をストレス、その外部刺激をストレッサーと定義し、ストレス学を立ち上げた。ストレスは状態であり、ストレッサーには騒音や気温の変化から化学物質、炎症や怒りなどの心理まで広く含まれる。

副腎を除去したマウスにはストレスが起こらない。副腎からは複数のホルモンが分泌されており、それがストレスに関係している。ストレス反応自体はホルモンによって引き起こされ、ホルモンによって抑制されるのだ。

現在、自律神経のうち、交感神経が緊張状態をコントロールしていることがわかっており、一般的な意味で心理的なストレスを解消するとは、交感神経の高ぶりを抑え、自律神経のバランスを回復することを指す。

緊張が交感神経なら、リラックスは副交感神経の役割だ。ストレス解消にはこの2つの自律神経の働きのバランスを回復させる必要がある。その役割をするのが、脳内物質のひとつ、セロトニン。セロトニンは快楽中枢とつながっていて、気持ちいいことや楽しいことを経験すると分泌される。笑ったり、おいしいご飯を食べたりすることがストレス解消になるのは、それがセロトニンを分泌させる体験だからだ。

中でも甘いものは強力にセロトニンを分泌させる。またストレス下では、エネルギー消費が激しいため、糖類は脳が消費したカロリーを速攻で充填してくれる(カロリーゼロの飲料やお菓子ではストレスは解消されないというデータも出ている)。ストレス解消に甘いものを食べるのは正しいのだ。

甘いもの以外にもストレスを減らすものがあった!

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