78歳で『ひょうきん族』復活!?

また、前出のキー局社員は、五輪の演出以外にも"文学賞奪取"の野望も耳にしたという。
芥川賞を受賞した芸人の又吉直樹の『火花』(文藝春秋)を意識したもので、
「"又吉のは高田文夫がゴーストライターで書いたもの"とボケる一方で、"オレは、もっと先に直木賞を獲るはずだったんだ"とも言っていました」

確かに、たけしが1985年発表した『あのひと』(飛鳥新社/新潮文庫)は直木賞受賞が盛んに噂された作品。しかも、今や世界的な文化人としての地位を確立した感性の持ち主だけに、ひとたびペンを握れば、近い将来の文学賞も夢ではないだろう。

さらに裏で進めているのが歌手の"再デビュー"だ。
9月に都内で開かれる『第8回したまちコメディ映画祭in台東』で、たけし自身が作詞・作曲した曲を歌うことが決定。練習を重ね、構想を磨いているという。
「せっかくですから、"毒ガスロックフェスティバル"なんて開催してほしいですね。たけしさんなら、若い人からシニア世代まで、みんなが同時に楽しめるんじゃないですか」(尾谷氏)

下半身の現役宣言に五輪演出、さらに文学賞や歌手業復活と野望はとどまるところを知らないが、前出の松村氏が「たけしさんの原点はお笑い」と話すように、"本業進化"もまだまだ狙っている。

そして現在、猛特訓しているのが落語だ。
「在りし日の立川談志師匠に弟子入りして以来、(笑福亭鶴瓶の)ライブに飛び入り参加して披露したり、単独ライブでは放送禁止のネタを炸裂させたりしています。これからの大きな楽しみですよ」(前同)
演芸会の帝王は現在、立川梅春の高座名で活動。7月29日にも、その名前に相応しい(?)下ネタ満載の落語を披露したばかりだ。

そうして磨いたお笑いの腕を発揮するのが、80年代の伝説的番組『オレたちひょうきん族』の復活構想。
「今年6月、さんまさんが"たけしさんの大きな夢が、おじいちゃんになって、ひょうきん族をやること"と明かしたんです。合わせて、"今やったら普通の再現で終わっちゃう。やるなら俺が70歳、たけしさんが78歳のとき"と具体案も示しました」(夕刊紙記者)

70歳超えの大御所2人が、被り物を被ってピコピコとハンマーで叩き合う姿は、想像するだけで噴き出しそうだが、年齢にとらわれない考え方について、かつて、たけしはこう言っていた。
「リタイアしたあとに何かやろうとしてもダメなんだよね。どうせ続かない。働いているうちから会社にウソをついてでも遊ばなきゃ。それでリタイアすれば楽しくなるし、困らない。だって、好きなことをやるだけでいいんだもん」

乱暴に聞こえるが、実は的を射ているこの持論。別の機会には、次のようにも述べている。
「"現役"のうちに死にたいよね。飲み屋で"うまいな、この酒"って言って、コテッと死ねたら最高だな」

今年4月には「ジジイが最高!!」をテーマに、主要キャストの平均年齢が72歳という映画『龍三と七人の子分たち』を公開した我らが殿。
"70歳超えジジイ"にこだわり、"死ぬまで現役宣言"を有言実行する、その生き様から死に方まで、男としてすべて見習いたい!

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