インプラントをすると、噛み合わせが低くなる
「インプラントには、まだ問題があります。歯根膜がないので、そのぶん天然歯よりも15ミクロンとか、20ミクロン沈んだ状態で入れることになります。噛み合わせが低くなるのです。歯根膜はクッションの役割も果たしていて、噛むときの力加減を調節しています。以前と同じように食事をすると、顎の骨や筋肉を傷める可能性があるのです。噛み合わせがズレた状態だと、ダメージはさらに大きくなります」
前回の快眠外来で、歯科治療によって噛み合わせがどんどん低くなり、ズレていき、体調不良を引き起こしているかも……という現実を知ったいま、そんじょそこらの歯医者さんでインプラントをしてはいけない――。
眠りの女王ヒサコは、数年前のことを思い出しました。
通っていた歯医者さんから、奥歯の抜歯とインプラントをススメられたのです。迷ったけれど、保健適用外の高額治療費に卒倒して、脱走したのでした。あの選択は間違いじゃなかった!!
「インプラントがまったく必要ない、とはいいません。でも、安易にやってはいけない。先々のことも考えてほしいのです。どうぞ、信頼できる歯科医を探す努力を惜しまないでください」
篠原裕之/しのはらひろゆき
篠原裕之・著 『歯医者が病気をつくる』1404円(税込)あさ出版
頭痛、肩こり、腰痛、冷え、不眠、うつ…心身の不調が、歯科治療によってもたらされているかもしれない。寝たきりや胃ろうを減らし、最後までイキイキと暮らすための「口腔ケア」の必要性を訴える。今の歯科治療に警鐘を鳴らす、一冊。
頭痛、肩こり、腰痛、冷え、不眠、うつ…心身の不調が、歯科治療によってもたらされているかもしれない。寝たきりや胃ろうを減らし、最後までイキイキと暮らすための「口腔ケア」の必要性を訴える。今の歯科治療に警鐘を鳴らす、一冊。
(取材・文/眠りの女王ヒサコ)