データ予想 須田鷹雄
新潟外回りは上がりを重視!


新潟記念はどのような特徴を持つレースなのか、過去の結果から探ってみたが、なかなか難しい。たとえば、関屋記念ならば中京記念からのコース替わりが最大のポイントである。両者の路面の違いを考えて中京記念の人気サイド凡走組を狙えばいいし、今年もレッドアリオンがまさにその形で勝った。

同じような理屈でいうと、新潟記念は小倉記念〈七夕賞〉函館記念の順に結びつくような気がするが、実際の結果はそうはなっていない。むしろ路面の違いを乗り越えてくることのほうが多い。

では他に何が……といろいろ考えていった結果、単純に「速い上がりを使える差し馬有利」という考えに至った。

過去10年、新潟記念で4コーナーを5番手以内で回った馬の成績は〔36450〕で回収率は単36%・複81%。一般的なケースでは、結果として好位置を取れた馬はもう少し良い成績になることが多くなっている。これは新潟外回りゆえのことだろう。

一方で、新潟記念において上がり最速をマークした馬は〔4124〕。上がり最速なのだから成績が良くなるのは当たり前と思われそうだが、後方からレースをして、上がり最速だが届かないケースというのもある。このレースでは上がり2位以下も含め、道中位置不問で上がりの速い馬こそ有利という印象だ。

想定馬の中から、昨年以降のオープン特別・重賞、芝1800メートル以上で上がり順位上位を多くマークした馬を探すと、○ダコールと▲ユールシンギングが3回ずつということになる。この2頭は同じコースの新潟大賞典で対戦しており、そのときはダコールが1着、ユールシンギングが8着だった。当時上がりタイムは同じ、4角位置ではダコールがずっと前だったので、結果がそうなるのは当然である。
ただ、ユールシンギングも昨年の新潟大賞典勝ち馬であり、展開と馬群の形によっては、今回はチャンスがある。

一方で、◎にダコールを選ばなかったのには理由がある。新潟大賞典で上がり最速(3着)をマークしていた◎アルフレードがいるからだ。当時はこちらも4角位置の差でアタマまでは届かなかったが、道中位置を少し改善するだけで1着の可能性が生まれる。血統的にはいかにもキレキレという感じはないのだが、新潟ではある程度キレてくる。

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