1位指名はアノ甲子園投手か

「持ち駒があり余るほど豊富なソフトバンクにあっても、サファテに代わる守護神の適任者はいません。現在1億円の年俸を倍増してでも、ソフトバンクは引き止めにかかるでしょう」(パリーグ担当記者)

広島、西武、ソフトバンクと2年の契約切れとともに所属チームを変えてきたサファテ。ソフトバンク以上の金額を提示すれば、来季は巨人のユニフォームに袖を通すことになるかもしれない。

もうひとつ、オフの大きな補強ポイントになると目されているのが捕手だ。
「阿部慎之助の後釜として小林誠司がいるんですが、これがどうにも心もとない。一度は小林を育てると肚をくくったかに見えた原監督ですが、ここにきてフロントに捕手を獲りに行くように要望したようです」(事情通)

昨年、FA権を手に入れた嶋基宏(楽天)、炭谷銀仁朗(西武)の両名は、FA権を行使せずにチームに残った。
「しかも、2人とも球団が提示してきた複数年契約を断って単年契約したといういきさつがあります。これは、2人とも、いい話があれば"移る気満々"だということを意味します」(スポーツ紙デスク)

デーブこと大久保監督とソリが合わない嶋はチームを出たがっているのでは、という噂が飛び交っている。今のところ、嶋は中日、炭谷は阪神に移るのではないかという情報が有力だが、
「結局は、マネーゲーム。巨人の"やる気"次第です」(巨人軍担当記者)

もうひとつ、チーム補強の要となるのがドラフト。
「まだ2か月も先の話ですが、今年の巨人のドラフト戦略は、1位は投手、2、3位に野手というのが基本戦略のようです」(巨人軍担当記者)

巨人が1位指名するのは誰なのか?
「おそらく、東海大相模の小笠原慎之介投手でしょうね」(前出の関本氏)
との声が圧倒的。甲子園大会前から評判は高かったが、優勝でさらに評価はうなぎ上り。原監督の母校でもあることから、1位指名は確実視されている。

野手では関東一高のオコエ瑠偉外野手、明大の髙山俊外野手、慶大の谷田成吾外野手が上位候補。即戦力では六大学のヒットメーカー・髙山が最有力だが、素材としてはオコエの身体能力は捨て難い。
「どのチームもドラ1は投手で行くでしょうから、オコエ君は"はずれ1位"か2巡目あたりで指名される可能性が高い。いい素材だとは思うんですが、今のところバッティングはまだまだ。彼を1位指名するチームがあるかどうかがポイントです」(関本氏)

いずれにしても、ドラフトは運次第。巨人が最後に頼むのは、豊富な資金ということになるだろう。

松田、サファテ、嶋、炭谷……全員獲れれば優勝は間違いないところだが、果たして、どうなる?

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