ウォーキングで体を温める!

○シャワーでなく入浴を
正しい入浴は自律神経の乱れを調整してくれる。
「半身浴で、やや汗ばむ程度の温度で20分以上、しっかり温まりましょう。その際、ふくらはぎをよく揉みほぐすと、全身の血行が良くなり、ベターです。シャワーでは体の芯まで温まりません」(前出の平地氏)

○適度な運動を
適度な運動も、自律神経の乱れを調整し、また体を温め、全身の血行を良くしてくれる。
「秋口でも相変わらず冷房を使用し、涼しくなっている屋外に出るのでは、汗もかかず、体は冷え、血行も悪くなる一方です。すると、体内に疲労物質が溜まり、疲れやすくなります。その点、ウォーキングなどの有酸素運動は、体に大きな負担をかけず、適度に汗をかき、体を温めてくれるので良い運動です」(奥山院長)

○やさしい食事を摂る
夏は冷たいものばかり食べてしまいがち。そのうえ、主食もさっぱりした素麺などになりがちだから、どうしても栄養価は低くなる。
「だから、秋はサンマ、牡蠣の鍋など、栄養価の高いものを食べ、体力をつけてもらいたいですね」(前同)

ただし、平地氏は、
「夏の間に、思った以上に胃腸は疲れているので、食べ過ぎないように」と注意を促す。
さらに、夏の間に消耗した体は、思った以上に干からびているという。
「秋の体は脱水気味なんです。そんな体に良くないのがアルコール、辛いもの、脂っこいもの、味の濃いものです」
体内の水分を排出してしまうこれらの食品は、できるだけ控えよう。

最後に、平地氏お勧めの2つの食材を紹介してもらった。
「梅干しのおかゆ。この食材は疲れた胃腸を休ませ、また十分な水分、塩分が含まれているので、脱水の予防にももってこいです。それから、簡単に作れるものとして梨のホットジュースもお勧めです。市販の生姜湯に梨を4分の1~半個すりおろして加えます。同じ量のすりおろした梨を水で薄め、温めて飲んでもいい。その場合、黒砂糖を少量加えても良いです」

梨にはタンパク質の消化に良いとされる酵素が含まれているので、秋バテ特有の胃もたれや食欲不振に、効果てきめんだという。

以上のアドバイスに留意し、重大病にも発展しかねない秋バテを、今すぐ撃退していただきたい。

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