大魔神の監督手形がフイに!?

そこで急浮上してくるのが、大魔神こと佐々木主浩氏と、楽天SDの星野仙一氏なのだ。
「現状では、佐々木氏と星野前監督の"一騎打ち"の状況と見ていいでしょうね」(夕刊紙記者)

星野前監督は、13年に楽天を球団史上初となるリーグ優勝に導いた名将だけに、復帰を望むファンも多い。
「ただ、星野前監督の辞任の理由も、実際は、やはり三木谷オーナーの現場介入に我慢できなかったからです。当の三木谷オーナー自身は"現場とフロントの一体化"という理屈で、今後も現場への介入をやめない姿勢を明確にしており、そこがネックとなっています」(前同)

となれば、残るは佐々木氏ということになるが……。
「佐々木氏は、ご存じのように日米通算381セーブを記録した、日本を代表するクローザーで実績は申し分ないうえに、楽天が本拠地を置く仙台市の出身で、お膝元の東北高校、東北福祉大を卒業しています。しかし、過去にタレントの榎本加奈子との"不倫スキャンダル"の末の再婚や、さらに再婚後も前妻との子である長女が、週刊誌に榎本から受けた"イジメ"を告白するなど、何かとダーティーなイメージがつきまとっているのも事実です」(前同)

2人とも、後任監督への道には、障害があるようだが、いずれも再びユニフォームを着たがっているのは間違いないという。
「星野前監督は14年に体調不良で、一時グラウンドに立てない時期がありましたが、いまは完全に回復しており、本人も復帰に意欲を見せています」(同)

実際に、8月28日から行なわれていた『第27回WBSCU-18ベースボールワールドカップ』に、関東一高のオコエ瑠偉や東海大相模の小笠原慎之介らの視察に訪れており、これは来季のチーム編成を見据えての行動だという話もある。

一方の佐々木氏も、楽天監督に鼻息荒くなる"ある事情"があるという。
「佐々木は、04年にメジャーから古巣・横浜に復帰する際に、"監督手形"を用意されたと噂されており、引退後は、横浜の監督就任が既定路線と思われていたんです」(スポーツ紙横浜担当記者)

しかし、周知のように、11年に横浜ベイスターズの親会社であったTBSが、経営権をDeNAに売却することになり、"手形"は不渡りになってしまったというのだ。
「佐々木は横浜の監督がやりたくて仕方がなかったんです。でも、11年にDeNAが選定した新監督の候補にも挙がらなかったといわれています。いつかは舞い降りてくると信じて疑わなかった監督というポジションがフイになり、この際、どの球団でも、監督のオファーがあれば受けたいと息巻いている状態です。だから、もし楽天からオファーがあれば、二つ返事で引き受けることは間違いないでしょう」(前出の夕刊紙記者)

昨年、野茂英雄氏、秋山幸二氏とともに野球殿堂入りを果たすなど、佐々木氏が野球界に残した功績が大きいことは間違いない。

大魔神か、闘将か、それとも、この2人を蹴散らすダークホースが現れるのか!? 来季の楽天の指揮を執る人物は、果たして――。

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