史上最低の東大中退ライターうっかり馬之助 酔いどれギャンブル奮戦記
3連単的中の興奮を味わいたい!


先頃、松戸競輪場で行われたビッグレース「第58回オールスター競輪」(G1)は新田祐大(福島)が見事な捲りを決め、2度目のG1優勝を飾った。3連単は7-1-3=4630円。2番人気にしては意外にいい配当である。新田選手の頭を信じた競輪ファンはほくそ笑んだのではないだろうか。

このレースをテレビで観戦していて、昔、平塚競輪で犯した大失敗を思い出した。競輪に3連単が導入されたばかりの頃のこと。競輪に先んじて3連単を導入していた競馬では味わったことのない喜びを感じていた。的中した3連単が、競輪ファンが3連単に慣れていないせいか、どれも意外な高配当だったのである。

ところが、迎えたメインレース。軸となる選手を決めかねているうちに締め切りが迫ってきた。そんなとき、ひらめいたのが9人の選手全員のボックス買い。「このレースも高配当に違いない」と思ったのである。9人全員の3連単ボックス買いは504通り。それを200円ずつ購入したので10万800円の投資。これは、その日儲けたお金を少し超える金額だった。

結果は2万円強の配当でアタシは6万円ほどの損。これでツキが落ちたのか、12レースは完敗し、その日は結局、数百円の儲けという意外な結果に――。それから数年後、川崎競馬でも「全頭買い」して痛い目にあったことは先週ご紹介したとおり。だが、いろいろあっても、ギャンブルはやっぱり面白い!
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