[最強打者伝説] 内川聖一 現役最強のスラッガー!? 通算打率もシーズン打率も好成績の画像
[最強打者伝説] 内川聖一 現役最強のスラッガー!? 通算打率もシーズン打率も好成績の画像

現役のスラッガーの中で、過去の偉大な大打者と比べて遜色のない成績を残しているのが、ソフトバンクの内川聖一だ。
2リーグ制の開始以来、史上2人しかいない「セ・パ両リーグの首位打者」の一人でもあり、4000打数以上を打った一流選手たちの中での生涯通算打率が、川上哲治に次ぐ6位の・313、シーズン記録がセの首位打者となった08年の・3780。これはクロマティに次ぐ7位という素晴らしい成績である。

大分工高から横浜に入団して3年目の03年。内川は謎の症状に見舞われる。右目の視力が急激に低下し、右手の握力が、ボールを握れないほどに低下した。
原因は特徴的な顎(あご)にあった。右に曲がった顎骨格のズレが、頸椎(けいつい)の神経を圧迫し、右目と右手に影響を与えていたのだ。03年オフの契約交渉で、当時在籍していた横浜の球団社長は「骨を削って治してほしい」と迫り、内川も了承したが、結果的には奥歯の噛み合わせを矯正しただけで、顎には手をつけなかった。

この決断が吉と出る。04年からレギュラーに定着してヒットを量産。08年シーズンには、4割にも届こうかという高いレベルで首位打者争いを演じた。
「あのときは、終盤の勝負どころで7打席連続安打を放って、打率を・378までアップさせ、首位打者を確実なものにしました。内川の底力を見た思いがしたものです。同シーズンは最高出塁率・416、得点圏打率・449と大活躍。低迷するチームにあって、内川一人が光っていました」(スポーツ紙デスク)

11年シーズンからはソフトバンクに移籍。3番レフトの定位置を守りながら、時にはDHに回り、毎年、コンスタントに3割以上のアベレージを稼いでいる。
現在、08~14年の7年連続打率3割を継続中。今季3割を越えれば落合博満を抜いて、8年連続という右打者の最高記録に達する。
9月27日現在、打率は・284。少々厳しい状況だが、ぜひ頑張ってほしい。

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