抜群の知名度の笑点メンバー

以後、2006年の「正式引退」に至るまで円楽の23年続く長期政権が誕生。
この間、メンバーの入れ替えはほとんどなく、同じメンバーが何十年とレギュラーであり続けてきた。
「落語家の知名度は"『笑点』に出ているかどうか"に左右されました。『笑点』メンバー以外の落語家は一般客に見向きもされず、食えない落語家が多い中、レギュラーになれれば生活安泰ですから」(前同)

ある中堅落語家によれば、
「協会の会長になろうが、息子に名前を譲ろうが、レギュラーの座は離さない。それが『笑点』メンバーの現状です」
いわば、笑点レギュラーが、ひとつの"既得権益"になってしまった結果、
「過去に番組プロデューサーが出演者を子どもの運動会に呼びつけ、お祝いを届けさせたことも」(同)

こうした状況の『笑点』だが、気になる今後について、前出の唐沢さんは次のように話す。
「『笑点』には『NHKのど自慢』のようなシンプルな安定感があります。誰かがいなくなれば、交代要員を補充するというやり方で、今後も続いていくのではないでしょうか」

とはいえ、来年の50周年を機に何かが起きる可能性は高く、
「円楽が40周年記念スペシャルを機に番組を勇退したように、体調の思わしくない歌丸が、これを機に正式に身を引く可能性が極めて濃厚です」(テレビ誌記者)

誰が歌丸の跡目を継ぐのかも気になるが"偉大なるマンネリ"が、これからも続くことが何よりだ。

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