競馬新理論 井崎脩五郎
11番勝ちまくりが示す激走
オールカマーのあった日、中山で第4レースが終わったあと検量室前へ行ったら、その第4レースをデピュティプライムが勝ったばかりのミルコ・デムーロ騎手が、「今日は11番ばっかりね」と笑いながら話していた。
ああ、言われてみれば、確かにその通り。朝の第1レースから順に、勝ったのはポットガゼール、アドマイヤモラール、ヴァシリーサ、デピュティプライムと、この日の中山は11番の馬ばかり勝っていたのだ。
こりゃあ、きっと、メーンのオールカマーも"11"関連だなと新理論で考え、レーシングプログラムを穴のあくほど眺めた。ゼッケン11番(タマモベストプレイ)では余りにもベタだから、何かほかに"11"関連はいないか。
すると、誕生日が11日という馬が1頭だけいた。4月11日生まれのミトラ。
前走GⅢで5着に敗れているうえに、脚部不安で6か月半の休み明け。このステップでは、GⅡのオールカマーで通用しないだろうということで人気薄だった。
ところがこのミトラが、オールカマーのゴール前、1~3番人気で決まりかけたところへ突っ込んできて3着。3連単を2万4060円という波乱に押し上げてしまったのである。ミルコ・デムーロ騎手の言う通り、この日は"11"の日だったのだ。
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