杏は人妻の魅力でさらに飛躍

“クールビューティ”の代表格・吉瀬美智子は最近、変化が見られるという。
「かつての“色っぽい”路線から、出産後は、カメラCMで"子どもの運動会を撮る母親"を演じるなど、ママ女優路線にシフトチェンジ中ですね。テレビでも子どもの話をしたり、CMイベントでは子どもの写真を披露したりとアピールしています。上手くやっているなという印象ですね」(前出の三杉氏)

さらに彼女の場合、夫が年商数億円ともいわれる実業家で、もはやガツガツ働かなくてもいい状況にある。
「10月スタートの連ドラ『オトナ女子』(フジテレビ系)で、吉瀬さんは、主演の篠原涼子さんを支える2番手を務めます。彼女は、"どうしても主演を張りたい"という気持ちはもうないでしょうから、番手にもこだわらずにやりたい役を選んでいくんでしょうね」(前出の芸能プロ関係者)

ちなみに、女優にとってクレジットの番手、順番は非常に重要で、相当にこだわるポイントだという。
「連ドラのクランクイン前には、番手問題で女優の所属事務所と制作サイドで、かなり揉めるんですよ。"2番手は譲れないよ""台本には前後の出演者と分ける印を入れてくれ"など、相当細かい折衝が行われているんですよ。中には、"ギャラは下げてもらっていいから、絶対にトメ(クレジットの最後)にしてくれ"なんてこともあるんです」(前出の制作会社スタッフ)

『パイオニア』創業者の孫でデザイナーの夫を持つ井川遥と、超売れっ子俳優・堺雅人を夫に持つ菅野美穂にも、吉瀬と同じように、余裕を持って仕事を選ぶ傾向が見られるという。
「井川は2人の子どもがいて、大人気主婦雑誌『VERY』の専属カバーモデルも務めていますが、家庭の色を絶対に見せない。ママ路線にシフトせずとも、人妻ならではの色っぽさで売れ続けているのは、すごいのひと言です。堀北が指針にするなら、彼女のような女優でしょうね」(三杉氏)

そして先の8月に母になったばかりの菅野もやはり、
「来年の大河に臨む夫が多忙になるので、自らは家庭を守りつつ自分にプラスになる仕事しか受けないのではないでしょうか。彼女は、もともと好感度も高く、そういった"守りの姿勢"でもギャラ変動には影響はないでしょう」(女性誌記者)

そして、絶大な好感度の高さを誇る杏を忘れてはならない。主演ドラマ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)は、全体的に不調だった今夏のドラマの中でも唯一、高視聴率をキープし続けただけに、今後も順調な活躍ぶりを見せるかと思われているのだが……。
「だから、逆に人妻の艶感が出ればさらに飛躍が期待できるんですが……。モデル時代はパリコレでバストトップを晒していたりしていましたから、そういった起爆剤も求められそうですね」(制作会社スタッフ)

一方、結婚の色を出さずに、見事に"良き妻"へとシフトチェンジしたのが常盤貴子。『キャベジン』のCMをはじめ、NHK朝の連ドラ『まれ』でも優しい母親像が見事にハマっている。
「演技力の賜物でしょう。問題は、夫の長塚圭史だけですね。彼は以前、真木よう子との"密着デート"を撮られるなど脇が甘い。その分、常盤が"自分が稼がなくては"と奮起しているように思います」(三杉氏)

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