早実・清宮争奪戦! 早稲田VSプロ野球が早くも火蓋の画像
早実・清宮争奪戦! 早稲田VSプロ野球が早くも火蓋の画像

今年も熱戦が繰り広げられた夏の甲子園。その中で特に注目を集めたのが、ベスト4に残った早稲田実業の"怪物1年生"清宮幸太郎だ。そのフィーバーをスポーツ紙記者が振り返る。
「早実だけ完全に特別扱いでしたよね。バスを降りて練習場に歩くときに話を聞いたりしたいのに、それができない。完全な囲み取材だけでした。ほかの選手に話を聞くのもダメ。ここまでの報道規制は過去にありませんでした。あるスポーツ紙はその規制を破って取材をしてしまったために、記者章を取り上げられてしまいました」

清宮を中心に回った甲子園。それは1回戦(今治西戦)の視聴率16.3%という数字が物語っている。
「ただ、彼としては物足りないという気持ちのほうが強かったんじゃないかな。それまでは、こちらがお膳立てすれば"ホームラン打ちます"くらい言ってくれたんですけど、1回戦以降は少しトーンダウンしていましたからね」

早実は準決勝まで勝ち進んだものの、清宮はホームラン2本。安打数こそ多かったが、「納得がいくのはホームラン」と公言しているだけに、悔しさが残っているのかもしれない。
それでも、在京球団のプロのスカウトはその素質を高く評価する。
「1年生であれだけ落ち着いて打席に入れているのが素晴らしい。打撃も柔軟性があるから、このまま成長してくれれば、言うことなしです。今回の経験がさらに彼を大きくすることでしょう」

あるパ・リーグの球団のスカウトは、興奮気味にこう話す。
「こんなに騒がれたスラッガーは松井秀喜以来。スターになれる素質十分だから、もちろん欲しいですよ。ほかの球団もそう思っているんじゃないかな。巨人や阪神も最近は、打者のスターが出てこないからね」

清宮がドラフトにかかるは2年後。それなのに、早くも獲得を匂わす発言が出るとは恐るべし……。

指名が重複し、どこの球団が獲得するのか。今から待ち遠しいが、それに"待った"をかける話がある。
「早実からそのまま早稲田大学に進学するんじゃないかって話が濃厚ですよ。彼が入学すれば大学野球も盛り上がるのは間違いない。父親の克幸氏も早大ラグビー部の主将だったというもの追い風になります」(スポーツ紙デスク)

過去には、06年の甲子園優勝投手である斎藤佑樹も早大に進学。斎藤の登板日の観客数が、プロの試合以上だったことを思い返せば、大学関係者からしてみれば清宮は喉から手が出るほど欲しい逸材だといえる。早くも始まったプロと早大の清宮争奪戦。
「報道規制でわかるように、早大が清宮のことをガッチリ固めるかもしれませんね。世界に目を向けている清宮だけに、大学に進学し、そのままメジャー挑戦する可能性もありますよ」(大学野球関係者)

2年後、怪物はどうなっているのだろうか!?

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