高校野球の全国大会が始まったのは大正4年でした。それから100年、グラウンドでさまざまな名勝負が繰り広げられると同時に、スタンドでも熱い応援が行われてきました。
初期の頃の応援は、何でもありのドンチャン騒ぎ。各校が個性を競い合っていたようです。
しかし、最近は、どこも似たり寄ったり。お行儀がよすぎるというか、面白味に欠ける印象があります。実は、高校野球の応援は規制だらけ。個性や郷土色を出すことが難しくなっているのです。
たとえば、ブラスバンド以外の鉦(かね)や和太鼓といった鳴り物、着ぐるみや紙テープ、紙吹雪、地方の催事や特産物に関する物などは禁止され、使えません。
長野県知事時代の田中康夫はスタンドに着ぐるみを持ち込んで高野連から抗議されたし、伝統衣装を着た沖縄の応援団が締め出されたこともありました。これでは画一的な応援になるのも仕方ないでしょう。
自由な応援ができた時代には、今では考えられないようなことが行われています。その代表が、昭和26年の兵庫・鳴尾高校応援団。甲子園にある動物を持ち込み、観衆をアッと驚かせました。さて、このときグラウンドに現れた動物とは?
(1)ゾウ
(2)ライオン
(3)キリン
答え :(1)
出題:浜川卓也