2015年10月21日がもうすぐやってくる。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』でマーティとドクが1985年からタイムスリップした「未来」がもうすぐなのである。これに関連した話題も多くなってきた。たとえばシカゴ・カブス。

映画の中で2015年10月21日へとタイムスリップしたときに、町中で流れるニュース速報で「カブスがワールドシリーズに優勝」という一報が流れるシーンがあった。するとカブスは「本当の2015年10月」、ナ・リーグの地区シリーズを制し、12年ぶりにリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。このまま快進撃が続けば映画が現実になるのだ。

30年前に映画の中で描かれた未来(2015年)はけっこう現実化しているものがある。携帯カメラ、シワ取り若返り、飛び出す(3D)映画、大画面テレビ、空気清浄機、グーグルグラス的メガネ・・・。あれは予言映画だったのかもしれない。

もうひとつの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ネタといえば、30年という時間の長さを表現するのによく使われる。

今年、中日ドラゴンズの山本昌投手が引退したが、その長くてすごい選手生活を語られるのに「山本昌はバック・トゥ・ザ・フューチャーで描かれた現在と未来(1985年も2015年)、どちらも投げていた」という例えがある。偉大さがわかりやすい。

そして、プロレス界でもそんな偉大な男がいるのである。

天龍源一郎である。1976年11月13日にアメリカでデビューした男は「ミスタープロレス」となり、今年11月15日に両国国技館で引退する。

しかも映画と同様、天龍にとって30年前の1985年は運命的な年だった。全日本プロレスに参戦した長州力と闘い始めた年なのである。長州との出会いがのちの天龍革命につながり、ひいては天龍を日本を代表するレスラーに押し上げるきっかけになった。その全日本プロレスの1985年正月のシリーズ名は『‘85激突!! オールスター・ウォーズ』であった。

つまり天龍は『スター・ウォーズ』で始まり『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の年に現役を終えるのだ。

これだけ見ても、つくづく華のあるプロレスラーであることがわかるではないか。

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