「親の七光り」ではないけれど、親が芸能人や有名人であることがキッカケで芸能界入りをするタレントは多い。ここでは、大っぴらには公表していないものの、実は親が有名人である意外な人物を紹介したい。
●吹石一恵（33）……父・吹石徳一（62／元プロ野球選手）
今年９月に福山雅治と電撃結婚し、世間を騒がせた吹石一恵。1997年に映画『ときめきメモリアル』の藤崎詩織役でメジャーデビューし、清楚系の女優として活躍してきた吹石が、実はスポーツ一家出身ということはあまり知られていない。父は近鉄バッファローズに在籍していた元プロ野球選手の吹石徳一。その血を受け継いだのか、吹石家の長男次男は、どちらもかつては高校野球の球児であり、弟は現在も航空自衛隊の社会人野球チームでプレイしている。家族は皆仲が良く、とくに吹石と父親は挨拶がわりに頬にキスするほど仲良しなんだとか。フッキーのお父さんは幸せ者だ！
●寺島しのぶ（42）……父・七代目菊五郎（73／歌舞伎役者）母・富司純子（69／女優）
映画『キャタピラー』など体を張った演技で本格派と謳われる寺島しのぶも芸能家系。父は歌舞伎俳優の七代目尾上菊五郎、母は女優の富司純子、弟は五代目尾上菊之助だ。青山学院大学在籍中から劇団・文学座に所属し、2000年に『シベリア超特急２』で映画デビュー。当初は母と比較され悩んだというが、いまでは日本を代表するアカデミー賞女優だ。
●大森南朋（43）……父・麿赤兒（72／俳優・舞踏家）
寺島しのぶにPUFFYの吉村由美、極めつけは蒼井優と、美女たちとの熱愛報道で浮き名を流した大森南朋も父親が有名人。なんと俳優・麿赤兒なのだ。麿赤兒といえば昭和の名脇役。映画『キル・ビル』の親分役を始めコワモテのイメージが強いが、よーく見てみると髪型が違うだけで顔のパーツは親子そっくりである。麿も若い頃は色男だったのかも。
●坂口憲二（39）……父・坂口征二（73／元プロレスラー）
昨年、突然の休業が発表された坂口憲二。足の不調によるものらしいが、現在のレギュラーは『夢の扉＋』（TBS系）のナレーションのみ、とファンでなくとも心配の声はつきない。そんな彼の父親は元プロレスラー・坂口征二。70年代、アントニオ猪木とともに、プロレス界を盛り上げた「世界の荒鷲」だ。坂口自身も柔道二段の腕前を持ち、格闘技に精通。父親ゆずりの恵まれた肉体美を早くテレビで見たいものだ。
●井上和香（35）……母・嵯峨京子（享年73／女優）
マリリン・モンローと同じスリーサイズなことから「和製モンロー」と呼ばれた彼女も、先月一児の母となった。実家は渋谷区にある料亭で、板前の父と元女優の母を持つ。母の嵯峨京子は大映ニューフェースでデビューし、おもに時代劇で活躍した。35歳で結婚・引退、以後は夫とともに割烹料理店を営み、美人女将として知られていたが、昨年、逝去。草葉の陰から孫の誕生を喜んでいることだろう。
●ONE OK ROCK Taka（27）……父・森進一（67／歌手）、母・森昌子（56／歌手）
中高生に人気のロックバンド「ワンオク」。ボーカルのTakaは元ジャニーズJrでNEWSのメンバーでもあったが、不祥事により脱退、2005年ワンオクに加入した。演歌歌手を両親に持つだけに、その歌声もコブシがきいてるかと思いきや、慶應中等部仕込みの高い英語力で海外から「ネイティブのよう」と評価されているのだとか。
●田村正和（72）……父・阪東妻三郎（享年51／歌舞伎俳優・映画俳優）
ドラマ『うちの子にかぎって』（TBS系）や『古畑任三郎』（フジテレビ系）などを代表作に持つ、もはや説明不要の名優・田村正和。長兄は田村高廣、弟は田村亮と、彼も俳優一家の生まれであるが、父親は大正から昭和にかけての日本映画界を背負って立った「バンツマ」こと阪東妻三郎だ。俗にいうチャンバラ映画の大スターで、日本一殺陣のうまい役者として知られた。演技にうるさい三谷幸喜が「演技の天才だと思ったのは田村正和さんだけ」と田村を評しただけあり、やはり息子にも天賦の才があるのだろう。
こう見ると、親も子も魅力あふれる人物ばかりである。二世といえど、その才能は衰えないのだ。
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