さんまは仲間に裏切られた!?

「確かに、番組の放送中から、さんまさんの様子が変でしたね。お笑い芸人の大久保佳代子が88キロマラソンにチャレンジ中、突如、一般人が並走する"放送事故"がありました。本当なら、さんまさんが必ず突っ込んでいますよねえ……」(前出のスポーツ紙記者)

ところが、さんまは終始無言。SMAPの中居正広に、「さんまさん、静かでしたね」と言われると、「(あんなヤツと)どう絡むねん?」と逆ギレしたかのような反応だった。
「とにかく、さんまさんはピリピリしていました。司会のナインティナインの岡村隆史が船からプールに落ちて笑いを誘うシーンでは、"素の顔しとんな!"と、真顔で岡村を怒鳴りつけていました」(前同)

さんまのイライラが番組終了後、さまざまな憶測を呼び、一時、こんな噂が流れたこともあった。
「番組内のコーナーで、さんまと同世代の桑田佳祐、郷ひろみ、松山千春ら豪華芸能人が集結し、一緒に体力測定を行うという企画があったんです。さんまも、それだけの大物が集まるならと、大張り切りだった。ところが、フタを開けてみると、集結したのは村上ショージやドン小西などなど……」(前出の芸能記者)

これがムカつきの原因なら、「さんまも大人げない」で終わるのだが、真相は別のところにあったという。
「今年の27時間テレビは、『めちゃ×2イケてるッ!』が中心で制作したんですが、実は『めちゃイケ』では、芸人がどのタイミングで、どうボケるかまで台本にぎっしり書かれているんです。芸人の腕をまったく信用していない制作方針に、さんまさんは激怒したんです」(放送作家)

しかも、番組の総責任者は、80年代のさんまの出世作でもある伝説の番組『オレたちひょうきん族』でADを務めていた人物。
「『ひょうきん族』はスタートからゴールまで、芸人の腕とアドリブが生命線の、面白ければ何でもありという番組。それだけに、さんまさんとしては、仲間に裏切られたという思いが強かったんでしょうね」(前同)

前出の小田桐氏は言う。
「かつてのフジは他局から無謀だと批判されても、あえて冒険する精神に溢れていました。制作会社も面白いネタがあったら真っ先にフジへ売り込んでいましたからね。ところが今では、まず、日テレやテレ朝に持ち込むといわれています。バラエティの世界では、今なおビッグ3の人気は絶大ですから、彼らに愛想尽かされると、いよいよ苦しいんじゃないでしょうか」

かつて7年連続で視聴率三冠を達成したフジの栄光は、お台場の深い霧の中に消えてしまったようだ。

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