史上最低の東大中退ライターうっかり馬之助 酔いどれギャンブル奮戦記
お酒の失敗もギャンブルの負けも“年の功”で!?


アタシは酒が大好きだ。とくに、秋から冬にかけての焼酎のお湯割りは旨い。ほかに比べられるものがないほどだ。

しかし、若い頃は飲み過ぎて失敗したことが何度もあった。終電に乗り遅れ、駅のベンチや階段で一夜を明かしたこともしょっちゅう。

新宿・歌舞伎町では、綺麗なお兄さんと関係してしまいそうになるし、お客や客引きと喧嘩もした。新宿三丁目のバーで相手に投げ飛ばされ、ふくらはぎ断裂(全治1カ月)という怪我を負ったときは難儀した。

ところが、50歳を超えた頃から、酒とのつき合い方が上手になり、トラブルを起こさないようになった。この10年ほど、吐いたことさえない。

そうなったのは、意識して注意しているというより、長年の経験から体が勝手に判断して、危険な酒量を超えないようにしているから――。いわゆる“年の功”である。

これから年末にかけてのほぼ2カ月は宴会の季節であり、大レースが続くギャンブルの季節でもある。酒は上手にコントロールできるようになったが、ギャンブルのほうはいまだに苦戦中。ギャンブルにも“年の功”ってないのかな。
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