いまや国民的アニメとなった『クレヨンしんちゃん』。特に、毎年春に公開されている映画版は、子どものみならず、大人にも楽しめるエンターテイメント作品として、高い興行成績をあげるほどの人気を博している。
そんな『映画クレヨンしんちゃん』の次回作で、人気お笑い芸人・劇団ひとりが高橋渉監督と共同で脚本担当をつとめることが発表された。
作品のタイトルは『映画クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』。「夢の世界」を舞台に、のはらしんのすけが大活躍する物語だ。映画版の『クレヨンしんちゃん』は大人でも思わず泣ける作品が多いことでも知られるが、今回はシリーズでも最高の「感動巨編」になるという。
劇団ひとりは「国民的アニメでありファンも多い作品ですから、プレッシャーも大きかった」とコメント。今作の脚本を仕上げるのに、スタッフと推敲を何度も重ね、なんと8カ月もの時間をかけた。自身が5歳の娘を持つ父親でもあるため、「僕も娘も同じように楽しめる作品」を目指したという。
また「画を好きに動かすことのできるアニメの自由な発想に切り替えるのは苦労しました」とも語っており、ふだんのテレビバラエティでの姿とはまた違う“劇団ひとり”として、今作に取り組んでいることをうかがわせた。
劇団ひとりといえば、多数のテレビレギュラーを抱える超売れっ子芸人でありながら、2006年には『陰日向に咲く』で小説家デビュー。また、2010年には第2作『晴天の霹靂』を発表し、2014年に自らメガホンをとって映画化も果たしている。どちらも感動作として高い評価を得ており、笑って泣ける作品作りの実績は十分。
日本中が待ち望む『映画クレヨンしんちゃん』を、劇団ひとりがどう「笑いと涙の感動巨編」に仕上げてくれるのか、楽しみだ。
『映画クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』は、2016年4月16日より全国東宝系にて公開される。