史上最低の東大中退ライターうっかり馬之助 酔いどれギャンブル奮戦記
日本シリーズ覇者・工藤公康監督との思い出…


昨日(10月29日)、プロ野球日本シリーズで、工藤公康監督が率いるソフトバンクがヤクルトを5-0で破り、晴れて日本一の座についた。

工藤監督は選手時代に11回もシリーズ優勝の歓びを味わった“日本一男”。今回、監督初年度でも日本一を達成し、輝かしいキャリアをさらにもう一つ積み上げた。

いまから24年前、アタシは某芸能誌の記者として、「今夏の甲子園 話題の選手たち」みたいな特集記事で、愛工大名電高の学生だった工藤公康投手を取材したことがある。場所は、確か西宮市内の旅館。甲子園出場のために名電チームが宿泊していた。

その大部屋に、監督以下、野球部員が大勢集まっており、そこにお邪魔したのだが、部屋に案内されるなり、工藤投手はすぐに分かった。なぜなら、笑顔がひときわ明るく輝いていたからだ。

工藤投手の前に行き、インタビューを始めると、彼は大きな声で明快に答え、その度に素敵な笑顔が輝いた。そのとき、アタシは(アー、この子は将来、大物になることだろう)と思ったものだった。

一方、同じ年の夏、アタシは前橋工業高の話題の1年生投手、渡辺久信選手を同校の練習グラウンドで取材。そのとき、彼の表情は堅く、口数も少なかったので、(アー、この子の将来が心配)と思ったが、渡辺選手は西武のエースに成長し、西武球団の監督として2008年に日本一に輝いた。

「人はそれぞれ」ということだが、いずれにしろ、工藤公康監督、これからのご活躍も陰ながらお祈りしております。
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