タモリに高倉健、芸能界の主流は「福岡県出身」だった?の画像
タモリに高倉健、芸能界の主流は「福岡県出身」だった?の画像

大御所のみならず、現在活動中の芸能人の出身県。あの人があの県? などとイメージと違うことも多々あるが、調べていくと、福岡県出身の芸能人が多いのに気づく。ざっと列記してみよう。

誰もが知る大御所では、タモリ(70・南区出身)、高倉健(故人・北九州市出身)、松田聖子(53歳・久留米市出身)、草刈正雄(63・小倉市出身)などが並ぶ。

他のタレントでは博多華丸・大吉、つるの剛士、カンニング竹山、秋山(ロバート)、ヒロシなど。アーティストや俳優に目を向ければ、小柳ルミ子、井上陽水、甲斐バンド、海援隊、浜崎あゆみ、CHAGE&ASKA、藤井フミヤ、徳永英明、氷川きよし、妻夫木聡、蒼井優、黒木瞳、イッセー尾形、田中麗奈、椎名林檎、徳永英明、郷ひろみ、氷川きよし、樽美酒研二(ゴールデンボンバー)などなど、書き出そうと思えば400人以上。まさに枚挙にいとまがない。

ネットなどの調査によると、日本で人口がもっと多い東京都や2位の神奈川県を押さえ、福岡県は芸能人出身県の堂々1位に君臨しているのだ。なぜ芸能界に福岡県出身者が多いのだろうか。その原因を、ベテラン芸能ライターが分析する。

「渡辺プロダクション、通称ナベプロの創始者、渡辺晋が福岡出身だったということが大きい、とよくいわれますね。もちろん今はバーニングやホリプロ、ジャニーズ、吉本などの影に隠れていますが、ナベプロは60年代から70年代にかけ『ナベプロなしで番組は作れない』と言われるほど芸能界では影響力を持っていました。すでに50年前から、福岡が台頭する土壌が芸能界にはできていたんです。系列のワタナベエンターテインメント(ネプチューン、アンガールズ、ロッチ、ハライチなどが所属)は、九州事業本部をもっているくらいですから。サザンや福山雅治、パフュームなどを擁するアミューズを立ち上げた大里洋吉さんなどもナベプロ出身ですし、まあ福岡信仰というか、芸能界でちょっと色目で見られる部分はあると思いますね」という。

さらに「九州という風土も見逃せないと思います。明治維新を達成した勢力は、薩摩を中心とした南方勢が主力。天皇家だって宮崎から出ています。つまり、もともと九州勢は『都に出てイッパツかましてやろう』というメンタルの強さが遺伝子の中にある。さらに、博多どんたくなどを見れば分かりますが、祭りごとが大好きな南方的県民性があります」と続けた。

芸能界の「福岡ブランド」には、実はこんな内情があったのだ。しかし、ブランド以前に、なにかしら芸能界で成功する遺伝子が福岡近辺に潜伏していることは、まず間違いないだろう。

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