小泉家は来夏に"決起"する!?
ともに反原発の主張をする親子2人が手を結び、安倍政権に弓を引く可能性はあるのか。前出の鈴木氏はこう語る。
「小泉親子は仲が悪いというわけではありあせんが、決してベタベタした関係ではありません。しかし、反原発ということで同じ方向に向いていますし、結果的に主張をともにし、局面如何では元首相が息子の進次郎氏をバックアップすることもありえるでしょう」
その局面とはいったい、いつなのか――。
かねてから囁かれていたのが、"東京五輪後決起説"。進次郎氏は、9月の講演会で「総理になる気は?」との質問に、
「私は五輪、パラリンピックの後こそが一番の正念場だと思う。その正念場を希望を持って、確かな一歩を、じわりじわり前に前に進めることを常に考えている」
と、五輪後に総理を目指すことをほのめかしているのだ。
しかし、それはあくまで"安倍一強体制"が今後、強固なまま維持された場合。
「党内の安倍独裁の空気が少しでも変われば、進次郎氏が動き出す可能性は大いにあるでしょうね。進次郎氏には、自分の信念と違えば、どんな強者にでも立ち向かっていくという小泉家の性分が、DNAにしっかりと組み込まれていますからね」(政治部記者)
そうなってくると、気になるのは、安倍政権の今後。浅川氏はこう語る。
「強固に見える安倍政権も一皮むけば、危うさが同居しています。今回の内閣改造では優秀なエリート官僚出身者の入閣が実現せず、党内には不満が燻っています。年末にかけてアベノミクスの新・三本の矢による景気浮揚が実現しなければ、当然のことながら、内閣支持率も下がってきます」
しかも、来年の夏には参院選が行われる。経済問題のみならず、国民の間では、安保法制で賛成票を投じた自公の議員を落選させようという動きもある。
「党内と国民の不満が重なり、参院選で結果が出せないと、一気に"安倍降ろし"の動きが出てきかねません。これから安倍政権は参院選へ向けて、茨の道を歩むことになるでしょう」(前同)
となれば、小泉家の決起説が来夏にでも実現する可能性は高い。
「反安倍勢力の期待が、小泉親子に集まっているのは事実。永田町の一部では、この2人を"真田父子"になぞらえているんですよ」(永田町事情通)
真田父子というのは、戦国武将・真田昌幸と、その次男・幸村のこと。父子は強大な敵・徳川家康に挑み、大坂夏の陣で"次男・幸村"は一時、家康に切腹を覚悟させたと伝わる。"次男・進次郎"が安倍首相を切腹、つまり、辞任に追い込むかどうか。これから来夏にかけてが、勝負の時のようだ。

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