好調狙い馬予想 薮中泰人
昨秋から馬体が大幅に成長!タガノエトワールで〝穴狙い〞
府中牝馬Sで1~2着のノボリディアーナ、スマートレイアーは距離面が不安。関西馬で馬券対象になるのは4頭だ。
クイーンズリング、タガノエトワール、タッチングスピーチ、ラキシスで、攻め強化のシャトーブランシュも気になる存在だが、良績は夏場に集中。12着からの一変は難しいだろう。
馬券の軸はやっぱりラキシスだ。4月の大阪杯がキズナを負かす価値ある勝利。ひ弱な牝馬のイメージを覆したが、その後は宝塚記念8着、札幌記念5着。それぞれに敗因はあるが、不良馬場で激走した大阪杯のダメージが抜け切っていなかったとみる。
秋初戦の京都大賞典も4着と物足りなかったが、1週前追い切りで引っ掛かるなど、調整面の誤算があった。馬が違って見えたのが前走後だ。胴長ゆえ、腹目を薄く見せるタイプだが、それが気にならないほどのしっかりした造り。動きにも活気が戻り、力強さまで感じさせる。初時計が10月22日の坂路56秒4で、実にレース10日後。29日にはCWで4Fが53秒5、11月1日にも5Fが70秒5と、単走追いに切り替えたが、熱心に攻め込んでいる。
エリザベス女王杯で前2年は2、1着と距離もコースもベストマッチ。鞍上にムーアを迎え、連覇の可能性は極めて高い。
穴馬券の楽しみはタガノエトワールだ。秋2戦が最高体重で走り4、1着。10月31日にはCWで7F98秒2とハードに追われ、さらに上昇を告げる気配。ローズSの2着、秋華賞の3着は昨年の3歳時。大幅な成長がある今年は馬券圏内だ。
5頭登録の関東馬ではヌーヴォレコルトがエース格。前走のオールカマーはショウナンパンドラの差し切りを許したが、牝馬戦では外せない。怖いのはシュンドルボン。一気の3連勝は以前とは別馬のよう。走るハーツクライ産駒の成長力を感じる。あと、ルージュバックも有力だが、最終追いをチェックしたい。
(日刊ゲンダイ大阪記者)

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