巨人・高橋由伸新監督を救う「20億円大補強プラン」の画像
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今季の不本意な結果に続いて勃発した“黒い不祥事”。常勝軍団の新たな構築のために球団は大枚をはたく覚悟だ!
V逸に加え、ここにきて野球賭博騒動が吹き荒れる巨人。ようやく船出した高橋由伸新監督率いる「由伸巨人軍」の前途は多難のように思えるが、悪い話ばかりでもないという。スポーツ紙デスクは、こう話す。
「本人は現役にこだわっていたのに無理やり監督に据えたわけだから、球団は由伸に申し訳ないという気持ちを持っています。だから、金に糸目をつけず、由伸体制の初年度を全面的にバックアップするようです」
つまり、今オフ、大補強が行われるのだ。幸い今年の巨人には、「優勝を逃したことで生まれた余剰資金がある」(前同)といわれ、これを含めた約20億円もの大金を、新戦力獲得につぎ込むつもりだというのだ。
「狙いは明確です。安定感を欠く“勝利の方程式”の一角を担える抑え投手と、全試合マスクを託せられる正捕手、そして、満身創痍の阿部に代わる4番候補のスラッガーです」(専門誌記者)
まずは抑え候補。今季早くからマークをしていたのが日本一ソフトバンクの剛速球ストッパー、デニス・サファテだったという。だが、結論から言うと、この「サファテ獲り」は失敗に終わった。その理由を、「マイコラスに関係する」とスポーツ紙ベテラン記者は話す。
「今季13勝3敗と抜群の成績を残したマイコラスだが、実は秋口に来季メジャー復帰の話が舞い込んだんだ」そこで、球団は彼の引き止めに全力を傾注。1年8000万円だった年俸を2年で4億8000万円と、大幅にアップさせることでなんとか残留させることに成功したという。しかし、「その間にサファテがソフトバンクと3年14億円超という大型契約を結んでしまったんだよ」(前同)
結局、巨人は、勝利の方程式の一人でありながら、今季8敗も喫してしまったマシソンと契約を延長するに至ったという。次なる補強ポイントの捕手はどうか。本来なら、13年のドラ1、小林誠司をじっくり育てていきたいはずだが、「まず、そんな余裕はないのが実情。あと、球団内での小林の評価がすこぶる低い」(同)というのだ。では、即戦力となる実力派捕手の候補は誰なのか。
「狙っていたのは2人。ともにFAの可能性があった楽天の嶋基宏と西武の炭谷銀仁朗だよ。だけど、結果的には両者ともFA権を行使せずに残留が決定してしまったね」(同)
早くも2敗を喫してしまった様相の巨人。そうなると、4番候補のスラッガーの獲得だけは至上命題と言える。前出の専門誌記者は、「複数のケガを抱える阿部は、来季は強打をせず、アベレージヒッターに徹するといわれています。だから、球団としては大きいのを打てる4番が欲しい。さらに三塁を守れる選手がターゲットだそうです」と言うのだが、その理由を巨人軍OBの関本四十四氏がこう解説してくれた。
「結局、三塁手の村田修一の衰えが問題なんです。彼が2割7~8分、ホームラン25本以上を打ってくれるなら問題はないんですが、今シーズンみたいに2割3分、12本という数字では、とても年俸に見合わない」
そこでまず、巨人が狙っているのが、ソフトバンクからFA宣言した松田宣浩だ。その状況はというと、「厳しいのひと言ですね。ソフトバンクが松田に4年で16億円という破格の金額を提示したことが明らかになったからです(今季の年俸は2億2000万円)。巨人は、今年35本塁打と打ったとはいえ、すでに32歳の松田にそれだけの大型契約をするつもりはなかった。また、松田には大リーグのパドレスからもオファーが届いているといいますし、圧倒的に不利ですね」(前出のスポーツ紙デスク)
もう一人、巨人が狙っているといわれるのが中日のエクトル・ルナ。日本での3年間、.320のアベレージを残す確実性のあるバッターだ。「正直なところ、巨人が求めるスラッガータイプではないが、彼をキープしておいて、メジャー級スラッガーを獲りに行くという戦略のようです」(前同)
これまでまったくノーマークだったのが、11月10日に突如FA宣言したロッテの三塁手・今江敏晃だ。現在の年俸が2億円の彼だが、今季の成績は.287、38打点、本塁打1本。
「正直、物足りないというフロントの評価ですね。巨人としては人的補償で選手が取られるリスクも考えると、今のところ静観の模様だそうです」(同)

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