警察はアテにできないと知れ
「裁判」という脅しにも屈してはならない。「ボッタクリ店が客を訴えた事案はゼロではありませんが、大半のケースが脅し文句に過ぎません。訴えられたところで堂々と受けて立てばよいので、むしろ、こっちが“裁判で決着をつけましょう”とやるべきです」(青島氏)
ただし、店側を刺激しすぎるのは危険だ。池袋の店舗でボッタクリに遭った男性が、店長らに暴行されて死亡した事件もあるからだ。こうした危険を回避するためには、店の人間と交番に行くことも重要だ。
「交番は“民事不介入”といって助けてくれないケースが多いのですが、110番をすれば一応、警察官が店まで来てくれることもあります。被害にあって恥ずかしいという気持ちは捨てて、警察官に頼ることも大切です。少なくとも一旦、身の危険からは脱することができます」(青島氏)
想像以上に厳しい現実だが、遊びたい気持ちは抑えられない。そこで「夜のお店」事情に詳しいルポライターの石原行雄氏に、ボッタクリに極力遭わないための予防策を教えてもらった。
「知り合いの紹介が一番安心です。事前に携帯などを使いネットで調べるのも効果的です。万が一、ボッタクリ店なら2ちゃんねるなどの掲示板にあることも」
ただ、店の関係者が書き込んでいることも多いため、「良いことばかり書いてある店は要注意です。遊ぶときは事前に調べて、目的の店に真っすぐ向かうこと。道中、誘惑されて脇道にそれるのは危険です」(同)
ボッタクリは許し難い犯罪だが、被害に遭わないためには、“己の身は己で守る”努力が必要だ。

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