妊婦以外にもオススメ!「葉酸」は全ての女性を元気にする栄養素の画像
妊婦以外にもオススメ!「葉酸」は全ての女性を元気にする栄養素の画像

 妊婦さんやママさんならたびたび耳にする栄養素、「葉酸」。葉酸キャンディーや葉酸サプリなど、積極的にその摂取を勧められるのは妊娠中や授乳中の女性だけ……ではないんです! 実は、葉酸はすべての女性にとっても必要な栄養素。継続して摂っておくに越したことがないモノだったのです。でも葉酸ってどんなものなんでしょう?

 葉酸は妊娠初期に特に必要な栄養素。赤ちゃんの細胞が作られる、つまりはお腹に命を宿したその瞬間から必要となります。でも、葉酸は蓄積できない栄養素なので、妊娠願望がある人は早いうちから継続的に摂取しておくことが大切です。葉酸は細胞の生成をサポートする役割を担っているので、子宮の機能回復にも役立ちます。必要量をきちんと摂取している女性は、葉酸が不足している女性よりも子宮頸がん発症リスクが限りなく低いことも明らかにされています。

 葉酸の1日の推奨摂取量は、25歳以上の成人男女で200μg(マイクログラム。1μgは0.001グラム)、妊婦さんは400μg、授乳婦さんは280μgです。モロヘイヤ(100g中約250μg)、ブロッコリー(100g中 約220μg)、ほうれん草(100g中約210μg)、枝豆(100g中約320μg)など野菜や豆類、そのほか昆布(100g中約190μg)、レバー、うなぎなどにも多く含まれています。

 また葉酸には、女性に多く見られる貧血の予防や、怪我や傷の治りなど肌トラブルをリカバーしてくれる役割も。神経系に働きかけるビタミンでもあるので、摂取するとイライラや不安感を鎮めて、脳をリラックス状態に導くため、うつ病にも効果があるとされています。食べ物からの摂取には以下のような注意点があります。

1)調理の仕方……水溶性ビタミンである葉酸は、加熱すると食品含有量の半分近くが流失。ほうれん草やブロッコリーも、茹でたり炒めたりしたら摂りやすくはなりますが、摂取実質量は減少してしまいます。

2)栄養素の持続性はなし……前述のとおり、1日の摂取量を増やしたとしても毎日排出されてしまうので、継続的に摂取しなくては意味がありません。

3)サプリで摂るときも選び方に注意!……葉酸摂取で手っ取り早いのがサプリ! その選び方でキーになるのが摂取量と吸収力の関係。葉酸の中でも利用効率の高い「モノグルタミン酸型」と呼ばれる葉酸を選びましょう。

 いかがでしたか? 知られざる葉酸のパワー! 欧米では「すべての女性にとって重要な栄養素」という認識が高く、日々の生活で補えるよう小麦粉などの食物に葉酸が付加されているものも作られているとか。働く女性が増え、ストレスから女性ならではの悩みや病気も増えている昨今。これまでは妊婦さんが摂取するものというイメージでしたが、すべての女性が日常的に摂取するようになれば、毎日をもっと生き生きと過ごすことができるかもしれません。

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