一部のお抱えジャニーズ担当マスコミの前以外には、ほとんど姿を現わさないジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長。その存在は依然としてヴェールに包まれたままだが、同事務所には、ジャニーさん以外にも名キャラクターがいる。ＳＭＡＰ・中居正広が『中居正広の金曜日のスマたちへ』（ＴＢＳ系）や、『テレ朝ＳＭＡＰバラエティ部 スマシプ！全然ゆるくない旅～秋の３時間ＳＰ～』（テレ朝系）などで明かしたところでは、元マネージャーの男性もそのひとりだ。彼は、かなり天然ボケ。ある日撮影現場で、中居が「缶ジュース買ってきて」と頼むと「どんなのですか？」と返ってきた。「炭酸の缶ジュース。スタッフの分も」と答えると「そんなにですかっ？」と驚き、首を傾げながらコンビニへ向かう。戻ってきた彼が手にしていたのは、単三の乾電池。見事なまでの聞き間違いだった。その彼はほかにも「雑誌を買ってきて」のオーダーに、「梨」を買って帰ってきたこともあるそうだ。現在は、稲垣吾郎のマネージャーをしている。
一方、ファンのあいだで超有名人なのは、呼称「つーこさん」。ファンクラブ「ジャニーズファミリークラブ」の幹部である。勤続年数がかなり長いであろうと思われる、初老の女性だ。つーこさんは、ファンクラブで募った番協（番組協力者）を相手に、その日のイベントの注意事項をアナウンスするという役目を、たったひとりで担っている。小柄で小太り。一見すると、パワフルな大阪のおばちゃんだ。すごいのはその話術で、伝えるべきことを簡潔に言語化し、随所に自虐的な笑いを入れ、何万人ものファンをひとりで操縦してしまう。そしてテッパンで、ウケる。その名演説を集めたサイトがあるほど、ジャニヲタたちが最も信用する女性なのだ。——ほかにも、名マネージャーやダンスのコーチなど、謎な人物が多いジャニーズ。そんな彼、彼女たちもある意味、ジャニーズの一員なのかもしれない。
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