ⅠSの次なる標的は日本!?「安倍ニッポン対イスラム国」はすでに始まっているの画像
ⅠSの次なる標的は日本!?「安倍ニッポン対イスラム国」はすでに始まっているの画像

 今年1月の「邦人人質事件」であらゆる国家から非難された過激派組織。無法者の暴走に打つ手はあるのか、どうか。

 2001年の“9・11”以降、最悪の悲劇となった。「11月13日午後9時過ぎ、カリフバグダディを指導者とするイスラム教スンニ派過激組織“イスラム国”(IS)がフランスのパリで、同時多発テロを実行。死者130人、負傷者350人を超す大惨事となりました」(全国紙外信部記者)

 この悲劇が全世界を震え上がらせた。隣国のベルギーでは、首都圏の地下鉄を全封鎖するなど、最高レベルの“テロ警戒”。また一方で、その怒りは“報復”という形を取って、マグマのごとく噴出。「空爆の連続です。同時多発テロ直後の15日、フランス政府は手始めに、ISの拠点となるシリアのラッカへ20発の爆弾を投下。その後は、原子力空母“シャルル・ドゴール”を動員するなど、連日、爆弾の雨を降らせています」(前同)

 オバマ米大統領、キャメロン英首相も、オランド仏大統領と連携の強化を確認。最も凄まじいのが、プーチン大統領率いるロシアだ。「4日間で、ISの拠点の約820か所に対し、1400トン以上の爆弾を投下。500名を超す死者を出したものの、プーチン大統領は“まだ不十分”と、さらなる攻撃を厳命したんです」(前同)

 このように苛烈に手を下すボスもいれば、裏から手を回すボスもいる。我がニッポンの安倍晋三首相は、「フランスは非常に困難な時期にあるが、日本ができることは何でもする」(11月15日)と支援を明言。思えば、今年初め、後藤健二さん、湯川遥菜さんが殺害された「邦人人質事件」発生時、ISに対し、「その罪を償わせる」と、国会で“報復”を公言し、世界中から「やりすぎでは?」と突っ込まれたのも、記憶に新しい。当時から「安倍ニッポンVSイスラム国」は始まっていたのだが現状、ISは四面楚歌。日本への影響は限定的だろうが、彼らの間に“劣勢ムード”は微塵も漂っていないから不思議だ。

「11月18日、ISは、中国人とノルウェー人の人質2人を殺害したと発表。血まみれの遺体の写真を公開しています。24日には、IS関連の武装集団が、エジプトのアリーシュにあるホテルを襲撃し、裁判官2人と警察官4人、民間人1人の計7人を殺害。“背教者のエジプト軍がイスラム教徒の女性を投獄したことへの報復”と、犯行声明を出してます」(シンクタンク職員)

 全世界を敵に回しても、ひるまず暴走を続けるIS。彼らの次なるターゲットに、まさかの国名が――そう、我がニッポンだ。すでに9月10日、ISはインターネット上で発行する英字機関誌『ダービック』で、事もあろうに、“日本公館の襲撃”を呼びかけていたが、11月18日公開の『ダービック』では、「今は全日本人が標的だ」と警告。続けて、「連合国を支援するという安倍晋三の無分別な公約、愚かさによって、たとえどこにいても、今はすべての日本人とその利益が、IS戦闘員の標的となった」と、高らかに宣言。「安倍ニッポンVS イスラム国」が妙なリアリティを見せているのだ。

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