だが目下、最有力なのは現ナンバー2の八角親方。「一時は、人気復活のカンフル剤として貴乃花親方待望論もありました。しかし、先の九州場所も大入りが続いています。ここで北の湖さんより20歳も若い貴乃花親方が理事長になれば、それより上の年齢で前々から協会を支えて来た人たちが追われる形になります。したがって八角親方が1~2期理事長を務め、貴乃花親方はその次では」(大野氏)

 だが、その流れに待ったをかけるのが九重親方(元横綱・千代の富士)だ。「かつてはナンバー2の事業部長も務めましたが、13年1月の理事選で落選。ヒラの委員に降格させられました」(ベテラン記者) 背景には、北の湖理事長の側近だった協会顧問の裏金疑惑を糾弾し、恨みを買ったことが絡んでいるという。九重親方にとっては、まさに今が好機なのだ。

「八角部屋の2人の部屋付親方を引き抜き、理事に返り咲くための票を一門はもちろん、他からも集めようとしているとか。いいスポンサーはいるので、1000万超が動くという話もあります」(前同)——きな臭い話が飛び交う相撲界。人気復活に水を差さなければいいのだが……。

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